期待のティグアンは買いだ！(2ページ目)

山道でもスイスイ

タイヤサイズは215/65R16。やや乗り心地は硬めだが、逆にロングドライブでも疲れは少ないかもしれない。ちょっとしたオフロードなら十分なクリアランスを確保

走り出しからフォルクスワーゲンらしいボディの剛性感があり、高い安心感を抱かせてくれる。乗り心地はやや硬めの味付けだが、不快ではなく、VW車に期待する硬質な乗り味で、長年ゴルフなどに乗ってきたファンなら「これだよね」と頷けるはず。

試乗ステージには、山岳路も含まれていたが、結構なスピードでも不安になることはなく、SUVの「S＝スポーツ」度は十分といえる。170psのターボエンジンは、ややターボラグを感じさせる。組み合わされるのは自慢のDSGではなく、トルコン付きの6速AT。ガバッと不用意に踏み込むと、タイムラグの後に軽いホイールスピンを感じさせながら急加速する。普通に乗る分には、そこまでアクセルを踏むことはないだろうが、軽快なハンドリングと十分なパワーをもつティグアンだけに、DSGとの組み合わせが欲しかったところ。ただし、ドイツ本国は当然MTが主流だが、DSGとの組み合わせはないそうだ。ちなみに、2WD仕様の導入もおそらくないだろう。

大人4人にちょうどいい

乗車定員は5名だが、後席中央に大人が長時間乗るのはあまりオススメしない。大人4人でキャンプやスキーなどに行くのにちょうどいいサイズ。後席は60:40の分割可倒式

後席の印象は、見晴らしがさらによくなったゴルフプラス的。深く腰掛ける造りになっており、慣れてしまえばロングドライブでも疲れを誘わなそうだ。前席に171cmのレポーターがドラポジを取ると、後には膝前にコブシ3つ、頭上に2つ程度の空間が残る。広大ではないが、必要十分といった感じだ。

荷室は、路面から荷室開口部までの高さが771mmと大きな荷物でも積みやすさを謳う。
複雑な構造ではないが、背もたれに連動して座面が連動して沈み込むため、シンプルで使いやすい。助手席も倒せるから長尺物も十分収納できるだろう。

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