SUBARU(スバル)/エクシーガ

エクシーガのバランスのいい走り(2ページ目)

スバル・エクシーガ。待望の7シーターは、ミニバンとは名乗らず、走りへのこだわりを強烈に感じさせる。いい意味で期待を裏切るバランスに秀でた走りは、最近のスバル車でベストといえる仕上がりだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

街中では「I」モードで

透視図
クルマに詳しくない人なら、助手席に乗ってもボクサーサウンドには気が付かないだろう。エキマニの不等調音はいまは昔だ。ターボだけに中速域からの加速のツキは十分。AWDと2WDともに設定する
エクシーガには、GTにのみ「SI-DRIVE」が備わる。街中では「インテリジェント」モードで十分。ガソリン高のご時世だけに、できるだけ「ECO」ランプを点灯させて走らせたい。いざというときは「スポーツ」にすればアクセルレスポンスがより敏感になり、「スポーツ・シャープ」は街中ではほとんど必要ないなと感じた。

むしろ、加減速のコントロール性でも「I」モードのほうが過敏にならず、丁寧な運転ができる印象だ。ただし、郊外のバイパスなど、巡航スピードまで素早く加速したい場合は、「S」モードに切り替えればいいはずだ。

また、2.0Lで大丈夫かという疑問は、もちろん225ps/33.2kg-mのターボだけに問題なしという結論だ。売れ線のNAモデルは、148ps/19.5kg-m。フォレスターと同値だが、フル乗車ではやや力不足かもしれない。4人程度までなら実用上不満はないだろう。

高速域でもスムーズ

サスペンション
リアサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用。上屋の重いエクシーガでもスバルらしいハンドリングのよさが味わえる。燃料タンクを薄型にし、2-3列目の足もと、頭上空間など、スペースを確保
首都高速にシーンを移しても、乗り味のよさは変わらず良好だ。多少タイヤの存在を感じさせるが、ショックを一発で吸収するから、3列目の乗員でも不快な思いはあまりしないはず。

ハンドリングのよさも期待を裏切らない。エクシーガは7シーター、パノラマの大きなガラスルーフを謳うが、ノア&ヴォクシーやステップワゴンなどの背高系はもちろんのこと、ストリームやウイッシュ、オデッセイといったライバルにも操る楽しさでは負けないどころか、乗り心地のよさを含めたバランスでは一歩抜け出している感がある。

次ページは買いについて
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます