ミニ・ミニバン以上の広さ!?
運転席に座るとロマンスカーの運転士にでもなったかのような気分になる。広大なウインドはフロントだけでなく、サイド、リヤと全方位のパノラマビューだ。全長3395×全幅1475×全高1750mm。価格は108万1500円~173万7750円 |
驚異の空間とピラーレス&スライドドア
使い勝手はもちろん、側突などの衝突安全性、勾配での開閉や事故時の車外放出防止という安全面にも気を配って造られた助手席側ピラーレス&スライドドア |
しかし、購入したユーザーからは頭上空間に代表される広さは「無駄ではなく余裕」と捉えられたようで、2代目もキープコンセプト。最大のトピックスは、軽自動車では初となる助手席側のピラーレス&スライドドアで「ミラクルオープンドア」と称する。前ドアがヒンジ式で後ドアがスライドというのは、三菱ekワゴンや今週に登場するスズキ・パレットなどがあるが、軽でピラーレスはない。
軽ではドアの厚みをそれほど取ることが難しく、ピラーレス&スライドドアを実現するのは困難だったという。しかし、トヨタのアイシスやラウムといった車種をお手本としながら試行錯誤の上に実現。この2台で実績のあるサプライヤーと協力しながら、最終的には同ドアタイプの特許を抑えるトヨタにロイヤルティを支払いながらも、実現したわけだ。技術的にはスライドの軌跡をどう描くのか、薄いドアにどう機構を詰め込むのか、ボディ剛性の確保をどうするか、などが立ちはだかった。
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