乗り心地、静粛性が着実にアップ
レバーを引けばワンタッチで倒せる後席。先代よりも38Lアップした荷室は容量もさることながら、スクエアで張り出しが少なく使いやすい形状に |
2.0LのNAエンジンはパワーアップしたが、サイズとボディの重量アップ、車格アップに今イチ付いて来れていないという印象だ。MTならまだしも、4速しかないATだとステップアップ比も大きく、ゼロ発進から流れに乗るまでやや右足に力を入れる必要がある。もちろん普通に走るぶんには問題はなく、いったん加速すれば高速道路でも追い越し車線をリードできる。だが、決して速くはない。ATの多段化と水平対向エンジンのトルクアップは依然として課題といえるだろう。ターボ車を購入すれば「モアパワー」は解決するものの、プレミアムガソリンはご時世だけにつらい。
乗り心地、静粛性ともクラストップレベル
2.0LのNAとターボのみというシンプルな構成。燃費は高速道路が約7割で230km走り、10.9km/Lだった。流れに乗りとくに飛ばしてはいない |
メーカーもディーラーも、あるいはユーザーも待ち望んだサイズアップは個人的には残念な気もする。だが、商品力向上は確実だし、スバルだけにコンパクトSUVの存在を強いるのも酷だろう。また、内外装のデザインに関しては好みがハッキリ分かれそうだ。外観はともかく、内装のセンスはどうにかして欲しいと感じた。後はSTIや「クロススポーツ」などのスポーティ仕様の追加も待ち望みたい。全方位よくできている新型フォレスターだが、もう少し個性という面ではもの足りないと感じたからだ。
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