SUBARU(スバル)/レガシィ

足回りの見直しによりスペックBもマイルドに! 「B型」レガシィは乗り心地◎

レガシィが“年次改良”を受けて「B型」になった。スバル車は大きなアナウンスこそ無いけれど、マイナーチェンジまでいかないくらいの変更を毎年受けている

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

 レガシィが“年次改良”を受けて「B型」になった。スバル車は大きなアナウンスこそ無いけれど、マイナーチェンジまでいかないくらいの変更を毎年受けている。現行レガシィもその慣例に従い、デビュー時の「A型」から1年を迎えた先日、1回目の“年改”となったわけだ。
 初期型レガシィユーザーの一番気になる点と言うと、やはり乗り心地の硬さ。ワタシだって18インチタイヤとスポーツサスペンションで固めた『スペックB』の乗り心地にゃ「けっこう硬いですね」でした。当然、スバル側にもそういった類の意見が多く寄せられるから、開発陣としても「もう少しマイルドにしよう」ってことになったんだと思う。どうやら、このあたりを大きく改良してきたらしいので早速試乗といってみよう。 まずは、“ダイレクト感命”的な人にはたまらないくらい硬かった『スペックB』から。するとどうだ! 10m転がしただけで全然違うのが分かるくらいマイルドになってる。A型じゃ「若さが必要」ってくらい路面の変化がカラダに伝わってきてたけど、B型ならちょっとお買い物って感じでも全然OK。もちろん、ほかのクルマからすれば「柔らかい」というレベルには程遠いけれど、スポーツ走行を楽しみたいという人なら十分納得できるだろう。 乗り心地の変化をもたらした改良点は3つ。1つ目はダンパー。ビルシュタイン製は変わらずだが、路面からの入力に対して初期の動きをよりスムーズにしたタイプへ変更したことで、凸凹を越えたときの当たりを小さくしている。2つ目はタイヤ。インプレッサのSTiでも履けるんじゃないのってくらい硬いサイドウォールのタイヤだったのを、少し“たわむ”ように手を加えたことにより、タイヤ自体にもサスペンション効果が生まれゴツゴツ感が減少。さらに極めつけはフロントサスペンションアームの取り付け位置を少々変更し、大きな上下動の際にもアームをより理想に近い形で動かせるように調整しているのだ。しかも、限界特性などはA型と全く変わっていないから、コーナー連続の山道を攻め込んだときの印象は「楽しい!」の一言。
 お次は17インチの『GT』。変更を受けているところはタイヤ以外スペックBと同じ。ってことは「乗り心地もスペックBと同じようにレベルアップしたか?」と思って乗ってみると、「やっぱりそうだった!」。ただ、GTよりスペックBの方がより改善されているので乗り心地がスペックBとほとんど同じになってしまった。まあ、タイヤの差があるので、GTのタイヤをもっと快適性重視のものに変えれば、もはや乗り心地に関して不満が出ることもなくなるんじゃなかろうか。
 このほかにも、車速感応式フロントワイパーを全車に採用したり、トヨタのG-BOOKに対応したDVDナビをオプション設定するなど、目に見えないものも含めると改良点は約300箇所にも及んでおり、当然この場では紹介しきれない。今回はGT系の乗り心地についてレポートしてみたが、実はダンパーはA型に取り付けることが可能。近々にレポートします。
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