NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

エルグランドのアラウンドビューモニター(2ページ目)

一部改良を受けたエルグランド。一部改良とはいえ注目は「アラウンドビューモニター」に収斂できる。4つのカメラの映像を合成し、俯瞰のような映像を表示するシステム。その完成度は想像以上に高かった。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

使用感はごく自然

画面
インパネにあるスイッチを押すか、Rレンジに入れると自動でアラウンドビューモニターに切り替わる。写真はトップビューの画面
インパネのスイッチを押すとナビモニターにアラウンドビューモニターの映像が映し出され、Rレンジにシフトを入れても映像が出てくる。画面は常に2画面で、左側の4割くらいのスペースには俯瞰のトップビューかサイドブラインドビューが、右側の大きな画面には通常のフロントかリヤビューが映し出される。俯瞰のクルマは白色のCGで、カメラの映像と合成される。実車ではないため、ボディカラーと同じ色ではなく、実際の映像に埋没しないように白色としたようだ。

実際に車庫入れしてみた。画像が思ったよりも鮮明で分かりやすいのが第一印象だ。メガピクセルを採用しただけのことはある。文字どおり、クルマの周囲を確認するにはトップビューを、車体の左前という車両感覚がつかみにくい場所、他車やガードレールなどの障害物との距離感を確認する際には、サイドビューモニターに切り替えればより分かりやすくなる。さらに、画面にはステアリングの舵角に対応するオレンジの実線が映し出されるので、駐車時の目安になる。どうバックすればいいか、コース取りがしやすいわけだ。また、4つの広角レンズを組み合わせて合成画像にするため、各カメラの境目が死角になるのだが、実用上大きな問題はないだろう。クルマを動かす際に使用する機能なので、少し動かせば障害物があってもすぐに映し出される。

大きなミニバンにこそ適役

装備
オレンジの実線を画面に出すか、ソナーの感度を鋭くするかなどを任意に設定できる
アラウンドビューモニターを使ってみて感じたのは、想像以上に完成度が高い点。通常のバックビューモニターやサイドビューモニターもそうなのだが、モニターの映像に頼り切るのではなく、目視だけでは拾いきれない、ドライバーの目が届かない補助的な目と考えるべきだろう。しかし、補助のシステムにしてはかなり出来がいい。実際にモニターを見るだけで簡単に駐車できてしまった。今後エルグランドの購入を考えていて、縦列駐車が苦手、あるいは車庫が狭いなど車体の大きさに不安を覚えているのなら装着する価値は十分あるだろう。車両感覚に自信がある方でも便利に感じるはずだ。

日産「エルグランド」の公式ウェブサイトはこちら

「ミニバン・SUV」のメールマガジンの申込はこちらまで
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます