NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

新型エクストレイルは“足腰”が自慢

デザイン的にはあまり先代との違いが感じられないエクストレイルだが、見えない部分では大きく進化を遂げていた。ポイントは足回り、そして価格。先日お届けした欧州試乗会に続き、日本試乗の模様をレポートする。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

「高級」と表現したい

オンロード走り
2リッターと2.5リッターモデルを用意。2リッターモデルのみ2WDの設定がある。乗り味は「高級」と表現できる

すでにヨーロッパ仕様の試乗レポートを紹介した新型エクストレイルが、日本でも発売された。試乗したので紹介したい。

まず売れ筋になると思われる137馬力の2リッターエンジン車から。Dレンジをセレクトして走り出すと(ミッションは無段変速CVT)、まぁまぁの加速感。より正確に表現すれば「期待度によって違う」というあたりか。乗用車の2リッターモデルと同じイメージを持って乗ると「少し物足りない感じ」。ミニバンやライバルのSUVの加速感を知っている人なら「十分ですね!」。

「普通に使う分なら問題なし。ただスポーティさを求めるならパワー不足」くらいが妥当な評価かもしれない。回りくどい表現ながら、遅いクルマがイヤな人は迷わず約16万円高で買える170馬力の2.5リッター搭載グレードを選ぶべき。

内装
先代モデルで好評だった「ポップアップステアリング」、ウォータープルーフ仕様の内装などは継承

足回りはギリシャで試乗し、大いにホメたヨーロッパ仕様車と基本的に同じ。日本の道路で乗っても素晴らしい。ダンパー(ショックアブソーバー)という足回りの部品に、ベンツやBMWも使っている「ザックス」という質の高いメーカーを採用しているからだと思う。

日産の開発担当に聞いてみたら「ザックス社は開発陣が注文した通りの特性を持つダンパーを作ってくれました」と高く評価してました。具体的に紹介すると、路面の追随性が素晴らしく高いため乗り心地からしてマイルドなのだ。「高級」と表現してもよかろう。

リアスタイル
全長×全幅×全高4590×1785×1685mm。2リッターモデルは137ps、2.5リッターモデルは170psをマーク

荒れた路面で滑らかなだけでなく、身構えるようなデコボコを通過するような場合も、衝撃は予想よりはるかに小さい。それでいてワインディングロードをハイスピードで走っても安定している。試乗すれば誰にでも解ると思うのでぜひお試しを。

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