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日産デュアリス試乗!乗り心地に驚愕!

日産のコンパクトSUV「デュアリス」(欧州名「キャシュカイ」)の試乗レビュー。RAV4とオーバーラップするコンパクトボディで、欧州車を彷彿する上質な乗り心地を実現した注目の小型SUVである。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

欧州産の日産SUV

デュアリス外観
欧州で企画・開発されたデュアリス。トヨタRAV4とオーバーラップするボディサイズを持つ

5月下旬に日産から「デュアリス」なる2リッタークラスのSUVが発売される。早い時期からヨーロッパのモーターショーで発表されていた「キャシュカイ」と全く同じクルマなのだけれど、日本語ではあまり良くない音感だということなのだろう。日本仕様のみデュアリスという車名を使う。

ボディサイズは全長4310mm×全幅1780mm。RAV4の4335mm×1815mmの大きさをイメージして頂ければいい。ヨーロッパで先行発表されたことからも解る通り、基本的に外国向けのモデルとして企画&開発されたという。開発や生産までヨーロッパ主体だというから気合いが入っている。果たしてどんなクルマか? スペインで試乗してきたので紹介したい。

シフトアップが難しい!?

デュアリス走り
走りの印象は上々。とくにエンジンの質感と乗り心地のよさに舌を巻く

試乗車はセレナなどに搭載されるMR20エンジンと、日本仕様に設定の無い6速マニュアルミッションの組み合わせ(日本仕様はMR20+CVTのみになる)。試乗する前にザックス製のダンパーを採用していると聞いて驚く。ザックスというブランド、F1やWRCを始め、ベンツやBMW、ポルシェに純正採用されており、圧倒的な性能を持つことで知られてます。日本で販売される日本車に採用されたの、初めてじゃなかろうか。

走り出すと一度に二つ驚いた。エンジンの質感と乗り心地の良さである。まずエンジンから。セレナやラフェスタと同じMR20と思えないほど滑らかで静かなのだ。ウソや誇張無く、マニュアルミッションだとシフトアップのタイミングを掴みづらいほど。

普通、マニュアルでシフトアップする時って振動や騒音の上昇を目安にするが、どちらも変化しない。タコメーター見て「あらら! こんな回ってるのね!」。高回転域まで引っ張っても気持ちよい。排気系を全面的に作り直し、エンジンマウントを硬くしたと言う。振動&騒音の低いエンジンはマニュアルよりCVTの方が合うので、日本仕様に期待しておく。

デュアリス内装
試乗車は6MT車。実際に日本に導入されるモデルはCVTミッションとなる


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