輸入車/注目の輸入車試乗レポート

伝統を受け継ぐ新型ジープ・チェロキー

軍用車として生まれた1941年の登場以来、「ヨンク」の代名詞的存在であり続けるジープ。中核モデルであるチェロキーが新型にスイッチした。現代アメリカンSUVは他にはない個性でファンを魅了する。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド



ジープ・チェロキーとは

フロントビュー
7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたジープ・チェロキー。グレードは充実装備の「リミテッド」のみで、価格は444万1500円、スカイスライダー サンルーフ付きの「リミテッド」が462万円。全長4500×全幅1830×全高1785mm
「ジープ」といえば、長い伝統と高い悪路走破性により独自の地位を築いたブランド。MINIといえば「ミニ・クーパー」と呼んでしまうように、4×4タイプ、クロカンやヨンクなどを総称して「ジープ」と呼ぶ人も少なくないはず。クルマに興味のある方にとっては、現在のジープはウィリスでも三菱でもなく、クライスラーの重要なブランドであることは周知の通りだ。またジープ・チェロキーは、「ミニ・クーパー」のように枕詞的?に使われる節もあるが、コマンダー、グランドチェロキー、ラングラー、パトリオットというジープ・ブランドの中間に位置するいちモデル。日本でも固定ファンが多く、歴代モデルを乗り継ぐユーザーも少なくない。

高い視線が特徴的

リヤビュー
先々代にあたるXJチェロキーを彷彿とさせるエクステリアのイメージ。全幅の大きさが日本で扱うには少々ネックになりそうだが、サイドビューカメラを装備するなど配慮が見受けられる
スタイルは、一目でジープと分かるボクシーなもので、ボディとウインドウの割合もジープファミリーにらしいもの。7本縦型スロットグリル、存在感のある台形ホイールアーチ、特徴的なシェル、貝殻形のエンジンフードも健在だ。ジープ・アイデンティティは健在で、ファンには歓迎すべきスタイルだろう。

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