アルファード |
K氏:::ユーザーを「一山いくら」って見ればね。そりゃ、ストリームやイプサム、あるいはステップワゴンやノア、セレナのユーザー層と比較すれば、違っているよ。求めるキャビンの寛ぎも、内外装の仕立てだって、あるいは性能や装備の差別性も、そこで一番良い物を求めているわけだ。
O君:::一番良い物を求めるならば、どっちが一番良いの、って話になりますよね。
エルグランド |
O君:::そういえばKさんって、セルシオとシーマについて「セルシオはジャイアンツみたいなもので、それに対してシーマはアンチジャイアンツの筆頭、タイガースみたいなものだ」って言ってましたよね。対抗意識みたいなものもあるけど、つまりはセルシオを選ぶ人にはセルシオの価値観がベストで、シーマを選ぶ人にはシーマの価値観がベストってわけでしょ。だから相性か。
K氏:::よく分かっているじゃない。とくに過剰域で勝負する頂点カテゴリーではすごく重要なことだよ。相対的に劣っていたところで、絶対的には極めて優れている、ってこともよくあるからね。
エルグランドとアルファードで、具体的な例としてキャビンスペースを挙げるとね、単純比較ではアルファードが優れているよ。床も低いし、パッケージングやキャビン周りのデザインもスペース効率の向上に意欲的。エルグランドって、そこまでスペース効率を求めていない。
O君:::だったらアルファードが良いわけですね。乗降性も良かったし、室内やウインドウ越しの視界も開放的だった。
アルファード(左)エルグランド(右) |
O君:::それとこれとは話が別ですよ。ボクはエルグランドでも十分すぎるほどだと思いましたよ。
K氏:::そうは思わない人もいるだろう。セカンドシートやサードシートの居心地を最優先する人もいるはず。老人と同居だから、乗降性がすごく重要な人だっている。逆にO君みたいに、身体も丈夫だから少し床が高いのなんか全然気にならない。それでレースに出かける時に必要な用具が積めて、後は着替えと休息が取れるスペースがあればいい、って人もいるだろう。
O君:::マジな話をすれば、購入するならば、予算的にはステップワゴンかな、って思いますけどね。
K氏:::「マジ」ってところが、使う人の立場だな。