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タイ産マーチ、“100万円切り”の秘密(2ページ目)

デビュー前から何度か取り上げてきたタイ工場製の新型マーチが7月14日に発表された。果たしてどんなスペックを持つのだろうか? まず注目されていた100万円を切る価格から分析してみたい。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

質感は国産そのもの!

日産マーチ
タイ製とはいえ、チェック体制は万全。国産に遜色ない仕上がりを見せている

続いてクルマの仕上がり具合をチェックしてみた。ダッシュボードの樹脂の質感を除けば、上々である。さすがにタイと日本でダブルチェックを受けているだけあり、いわゆる「チリ」などと呼ばれるボディパネルの隙間や、インテリアの組み付け等も日本生産車と全く同等。

ちなみにインテリアの素材はタイ仕様と日本仕様で違う。タイ仕様のマーチのドア内張など全面的に樹脂。日本仕様を見るとメッキ部品など採用している。シート地まで違いますから。前出のパッソと比べれば、むしろ質感高い。タイ製であることは心配しないでいいと思う。

日産マーチ
コストを下げるため、最廉価グレードではUVカットガラスは非搭載。『12X』グレードであれば、UVカットガラスが付く上に、アイドルストップ機能もつく

おすすめグレードはUVカットガラス付きの『12X』(122万9550円)以上になる。タイであれば運転席/助手席の窓にもUVを100%カット可能な真っ黒いフィルムを貼れるが、日本だと法的に禁止。しかも12Xなら環境にやさしいアイドルストップ機能も標準装備だ。

果たしてライバル車と比べ、どのくらい燃費いいだろうか? はたまた3気筒エンジンの質感はどんなモンだろうか? アイドルストップの使い勝手(違和感)や乗り心地、動力性能も気になるところ。いろんな意味で楽しみ。試乗したらいち早くレポートをお届けしたいと思う。
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