99万9600円は“安い”のか?

日産マーチ
最廉価グレードは100万円を切る99万9600円。旧型は国内生産だったが、新型はタイでの生産となる

デビュー前から何度か取り上げてきたタイ工場製の新型マーチが7月14日に発表された。果たしてどんなスペックを持つのだろうか? まず注目されていた価格から分析してみたい。カタログをチェックすると最廉価グレードは『12S』で、99万9600円。何とか100万円を切っている。

ただ装備内容を見るとショッパイ。象徴的なのが窓ガラス。このクラス、女性ユーザーを意識し、普通なら当然の如くUVカットガラスになる。マーチと同じ車格となるトヨタ・パッソの場合、100万円の最廉価グレードまで運転席/助手席ガラスとリアハッチドアのガラスはUVカット。

日産マーチ
『マキシス』という台湾製のタイヤ。徹底的なコストカットが伺える

なのにマーチの12Sときたら、運転席/助手席ガラスもリアハッチドアのガラスもUVカットじゃないのだ(オプション設定すら無し)。グリーンガラスと呼ばれる通常のガラスは紫外線を40%も通してしまう。日産に聞いてみたら「コストを下げた方がユーザーに喜ばれると判断しました」。

おそらくUVカットガラスは最後まで標準装備すべきか迷ったアイテムだと思う。というか極めてニーズの高いUVカットガラスまで諦めなくちゃならないほど徹底的なコストダウンした、ということです。実際、タイヤは『マキシス』(台湾製だった)という見たこともない銘柄を履いてます。

タイで生産すれば安く作れるだろうと目論んだものの、日本人が納得できる品質にしようとしたら(タイで特別の完成検査を行い、さらに日本の追浜工場で入念なチェックを受ける)日本生産よりコスト高となってしまった、ということらしい。先代マーチの『コレット』は95万8650円でしたから。