NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

“ラフ”を狙った異端児、日産・ジューク(2ページ目)

東京モーターショーにて、奇抜なデザインで異彩を放った日産・カザーナ。とても市販化されるとは想像しがたいものだったが、市販版である「ジューク」の仕上がりを見てみると、意外と悪くない?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

好きな人にとってはドンズバ

ジューク
セグメント的には、デュアリスとノートの中間。ブーメラン型のリアコンビランプは、フェアレディZを彷彿とする
クルマそのものは真面目なライトウエイトクラスのSUVである。省燃費エンジンを開発して採用。そいつに、これまた効率の良い2速式CVTを組み合わせている。結果、10・15モード燃費はSUVとしちゃ文句ない19km/Lという素晴らしい数値(JC08でも17.2km/L)をカタログに載せてきた。

ただ100点かと言えばそうじゃない。最も物足りないのはスペースユーティリティ。特にリアシートの居住性は厳しいかと。もし興味あるなら実車でリアシートをチェックして見て欲しい。逆にスペースで不満を感じなければ、相当満足度の高いョイスになるだろう。このデザイン、オーナーになったらドンドンひき込まれると思う。

ジューク
有機的な形状とメカニカルな要素が共存するインテリアデザイン。シートも、ホールド性を重視したスポーティな設計だ

また一部で「横滑り防止装置がオプション設定すらされてないのはケシカラン!」という意見も出ているけれど、もはや買う方の自由だと考える。装備満載にしてイタズラに価格を上げるより、安いクルマがいいという人だっているでしょうから。もし安全性が重要だと考えるなら、トットとジュークなんか諦めればいい。

価格はオーディオを除きほぼフル装備となるベーシックグレードの『RS』で169万500円。決して安いとは思えないが、ジュークのデザインや雰囲気を好むなら十分に納得できるハズ。また、秋にはターボエンジンを搭載するハイパワーバージョンの4WDも追加されるそうな(こちらだと横滑り防止装置VDCを選べる)。
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