ほどよいスポーティ感が身上
ロー&ワイドなスポーツカーの定石どおりのスタイリングを持つ。ステアリングを握れば「ほどよいスポーティ感」が愉しめる |
動力性能を聞いてみたら、0~100km/h加速がスポーティモデルの目安とされる10秒を若干切る程度(初代のマツダ・ロードスターと同等)。ヨーロッパ仕様(日本仕様と基本的に同じ)の最高速は180km/hとのこと。
シートバックに上半身を押しつけられるような加速こそ期待できないが「ちょうど良いスポーティ感」を楽しめることだろう。ガチで陸上競技やるというイメージでなく、トレーニングジムで良い汗をかくようなもの。気晴らしにピッタリだと思う。
ボディサイズは、全長4080mm×全幅1740mmで、短くてワイド。デザインもスポーティカーの雰囲気をキッチリと出してます。必要最小限のスペースながら、リアシートも装備している。2人で使うならちょうどいい?
複雑なラインを取り入れた近未来的なインパネ。写真は上級グレードの「α」 |
クルマとしての質感は予想以上に高い。例えばアコードのシートと同じフレーム(骨格)を採用しているため、大柄な人でもユッタリ座れるだろう。ダッシュボードも本格的なソフトパット(表面が柔らかい素材)じゃないが、柔らかい塗装をするなど凝ってます。
グレードは二つ。前述の通りベーシックモデルでもフル装備。全く不満無し! 上級グレードの「α」(249万8000円)になると、クルーズコントロールやHID、アルミホイールといった魅力的な装備も付く。御予算に余裕あるなら上級グレードを選んだらいい。
気になる燃費について開発担当者に聞いてみると、街中なら15km/L前後。流れの良い道を丁寧に走れば20km/Lくらいまで伸びると思います。カタログ燃費はCVT仕様の方が上ながら、実用燃費だと同等くらいとのこと。
撮影:尾形和美・カーセンサー