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“世界最先端”が詰まった新型プリウス(2ページ目)

世界初の量産ハイブリッド乗用車として登場したプリウスも、いよいよ3代目。現行プリウスの課題を改善しつつ、世界最先端の省燃費技術によって燃費を更に向上。そのスペックには驚くばかりである。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

誰でも「速い!」と感じるエコカー

プリウスリア
システム全体の90%以上を新開発したハイブリッドシステム「THSII」を搭載。世界最高レベルの燃費性能を持ちながら、2.4L車並の動力性能を持つ

動力性能の向上も間違いなかろう。エンジン出力が76馬力から98馬力へ。モーターも68馬力から80馬力になった。トヨタの公表値によれば、0~100km加速は9.8秒! 10秒を切れば誰でも「速い!」と感じることだろう。

また、パワーに余裕出たため100km巡航時のエンジン回転数を低くすることも可能になる(巡航燃費が良くなる)。極めて実用燃費に近いアメリカ式モードは、現行型プリウスが約19.5km/L。新型が約21km/L。大雑把に言って8%前後良くなると考えていいんじゃなかろうか。

プリウスイメージ
ルーフに搭載したソーラーパネルで発電した電力で室内の換気を行う「ソーラーベンチレーションシステム」を採用。その他にも、最先端の機能を多く採用する

さて。ここからはユーザーにとっちゃどうでも良いことなのだけれど、使われている技術の凄さにうなるばかり。例えばモーター。電圧が500Vから650Vになっただけでなく、2段切り替えのリダクションギアを介し、効率よい高回転型(現行型の6000回転に対し1万3500回転)を採用。

インバーターの小型&変換効率の向上や、排気熱を回収するなどエアコンのさらなる効率化も実用燃費向上に寄与している。強いて弱点を挙げるなら、おそらく頒価ベースで10万円以上の値上げになりそうなことと、初代から引き継いだ「カッコ良い」と言えないスタイルか。

そうそう。現行プリウスも継続販売をするようだ。未だ価格を発表していないものの、189万円というスターティングプライスになりそうなホンダ・インサイトを相当意識しているというウワサ。インサイトにとって強敵になるか?

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