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EVとHVのいいとこ取りのプリウスPHV、その課題とは?

EVとHVのいいとこ取りのプラグインハイブリッドシステムを搭載して登場した「プリウスPHV」。高いポテンシャルを感じさせるが、まだまだ課題もあるようだ。

国沢 光宏

国沢 光宏

車 ガイド

各種自動車専門誌で、新車記事とインプレッションを広く深く掘り下げ多数執筆。

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EVでもあり、HVでもある、新しいプリウス「プリウスPHV」

通常のハイブリッド走行の他、あらかじめ充電しておいた電力だけでも26km余の「電気自動車走行」が可能なプリウスPHV(プラグインハイブリッド)が正式に発表された。今までたくさん流れていたのは事前情報だったワケです。改めてプリウスPHVの紹介をしよう。
HVとEVのいいとこ取りしたクルマ、それがプリウスPHVだ

HVとEVのいいとこ取りしたクルマ、それがプリウスPHVだ


今までのプリウスは外部から充電する機能を持っていなかった。バッテリーに貯める電力は、全てエンジンか走行エネルギーより回生したもの。つまりガソリンから作った電気と言い換えても良かろう。プリウスは『EVモード』という機能を持っている。短い距離ならエンジンを掛けずに走れるワケ。

やがてトヨタもユーザーも考えた。「もっとバッテリーを搭載したら電気自動車になるのでは?」と。折しも当時「二酸化炭素が諸悪の根源」と言われていた。二酸化炭素を排出しない電気自動車はハイブリッドより上等だと考えられたワケ(今や火力発電主体になったので電気自動車も条件は同じ)。

かくして短い距離なら電気だけで走れるプラグインハイブリッドの開発が始まる。搭載されるバッテリーの量は4.4kWhと普通のプリウスの約3倍。このうちの3kWh分を電気自動車走行モード用として使う(残りはハイブリッド走行用。電気自動車リーフが使う電池の量は22kWh程度)。

フロントビュー。さまざまな情報が表示されるメーターをセンターに置き、視線移動が少なく済むようにしている

フロントビュー。さまざまな情報が表示されるメーターをセンターに置き、視線移動が少なく済むようにしている



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