新型プリウスは発売1カ月で大台の10万台受注

新型プリウス

新型プリウスのボディサイズは、全長4540×全幅1760×全高1470mm。もちろん1800mm幅や1550mmの高さ制限がある立体駐車場に対応する


新型プリウスが発売から1カ月(販売店の営業日ベース)で約10万台を受注し、好調なスタートを切ったのは周知のとおり。

トヨタの広報部にうかがったところ、グレード別では最上級の「A」系が51%、「S」系が48%、燃費スペシャルでカタログ燃費40.8km/Lを誇る「E」が1%というグレード比率だという。

「E」グレードは主に法人向けであるはずで、個人の商談時に少なくても販売店側から推奨されることはほとんどないはずだ。

なぜ「A」系グレードが一番人気なのか?

新型プリウス

「A」と「S」のJC08モード燃費は37.2km/Lで、4WDのE-Fourは34.0km/L。40.8km/Lの最高燃費は販売比率で約1%の「E」のみ。プリウスの価格帯は、242万9018円~339万4145円


なぜ最も高い「A」系が一番人気なのだろうか。「Toyota Safety Sense P」が標準装備であること(S系は8万6400円のオプション)、ブラインドスポットモニター、インテリジェントクリアランスソナー(巻き込み警報付)、シンプルインテリジェントパーキングアシストという安全、ドライバーサポート機能が標準であるほか、細部にまで充実した装備が用意されている点が評価されているのだろう。

また、プリウス初の4WD(E-Four)は寒冷地を中心に20%の支持を集めているそうで、こちらも雪国などでは定番の選択になりそう。なお、E-Fourは「A」系グレードのみなので、「A」系グレードの人気を押し上げる一因にもなっているかもしれない。

さて、「A」系のFFと、FFのみの「E」に搭載されるリチウムイオン電池、そして「A」系のE-Fourと「S」系に積まれるニッケル水素電池という、2種類のバッテリーを搭載している新型プリウス。なお、ニッケル水素の方がリチウムイオンよりも低温時での性能低下が抑えられることもあり、E-Fourにはニッケル水素が使われているという事情もあるという。

滑りやすいコンディションでの2WDと4WDの差は歴然

なお、E-Fourの実力は、お台場の駐車場に用意された特設コース(鉄板の上に洗剤を撒いて滑りやすくした路面)で試乗する機会があったが、2WDと4WDの差は歴然だ。2WDは発進時から横滑り防止装置が働き、スリップしてまっすぐ走らせるのも難しいが、4WDは容易にスタートしてくれるし、同システムが働くシーンも少ない。

リチウムイオン電池とニッケル水素の走りを含めた性能面では、ほぼ同じになるように制御されているそうで、発売前の富士スピードウェイでのプロトタイプ試乗会、そして横浜で開催された生産モデルでの公道試乗会でも気になる点だったが、走行フィールに当然ながら差はほとんどなかった。

燃費の面でも軽くできるリチウムイオン電池の方が有利だろうが、こちらも「A」系が装備の充実により若干重くなる分、実燃費でどう差が出るか気になるところではあるが、2つの電池で性能や燃費の差が出ないように制御されている。

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