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“SUV版ティアナ”の新型ムラーノ(2ページ目)

北米で一足早く発売された新型ムラーノがいよいよ日本に上陸。約170ヵ国で販売予定のグローバルモデルだ。「ムラーノらしさ」を継承しつつ、圧倒的な存在感を持つプレミアムSUVとしてさらに進化させたという。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

誰でも解る乗り心地の向上

ムラーノフロント
最終的には80ヵ国を超える国で販売されるに至った初代ムラーノ。新型ムラーノはグローバルモデルとして、2008年1月の北米での発売を皮切りに、約170ヵ国で販売を予定しているという

ハード面はティアナに近いものと考えていいだろう。エンジンラインナップも先代と同じ2.5リッター直4+3.5リッターV6(トランスミッションは両者CVT)ながら、パワー、燃費ともに大幅に向上。駆動方式は全車4WDで、姿勢制御デバイスVDCまで標準装備される。

価格は「XL」と呼ばれる標準グレードの2.5リッターで315万円。高いようにも感じるが、FF車しか設定されていなかった先代の2.5リッターで約290万円していたことを考えれば、4WD+VDC付きでこのおネダンはかなり頑張った設定。いや、実質的に値下げと考えていい。

乗るとどうか? ポルトガルで新型ムラーノを試してみた。3.5リッターエンジン搭載車は「余りあるほどのパワーを持つ」というイメージ。高速道路の追い越し車線をガンガン走りたい、という人でなければ2.5リッターで何ら不満ないと思う。

ムラーノインテリア
新型ムラーノのコンセプトのひとつである「スイートルーム」。曲線を基調としたモダンデザインに仕上がっている。XVグレードでは前後2つのサンルーフを標準装備し、開放的な空間を演出する

先代より大幅に向上したのが乗り心地。路面からの細かい振動を上手に吸収しており、同じ道で走り比べると舗装をやりなおしたように感じるほど。このくらい進化すると、誰でも差が解る。SUVと思えないくらいシャープなハンドリングも素晴らしい。

強力なライバルであるハリアーは、間もなくフルモデルチェンジする予定(レクサス仕様もラインナップするという)。このクラスのSUVを考えているなら、ぜひとも両車を比べてみたらいいだろう。
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