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速くてキレイなエクストレイル・ディーゼル(2ページ目)

9月18日発売となる、ディーゼル車排出ガス規制の「ポスト新長期規制」を世界で初めてクリアしたエクストレイル・ディーゼル。次世代ディーゼルの走りはどうか? そしてお得なのか? ご紹介します。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

10万km超えたら、走るだけお得

エンジン
ルノーと共同で開発したM9Rエンジン。2LエンジンながらV6 3.5Lガソリン車に匹敵するトルクを発揮する

299万9850円という価格。他のメディアを見たら「2.5Lの46万円高」(若干の装備差ある)と紹介されているようだ。その通りだけれど、動力性能レベルからすれば、前述の如く3.5Lエンジンに匹敵する。

動力性能の差など評価に加えると20万円高くらいのイメージだろう。決して安くないものの、燃料コストを考えれば十分納得できる価格かと。ライバル車となる三菱アウトランダーの3Lが、271万9500円ですから。

気になる実用燃費は、2.5Lガソリンの30%減くらいだという。燃料である軽油もガソリンよりリッターあたり10円程度安いため、燃料コスト換算だと35%くらい安くなる計算。

ガソリン車をリッター10km/L。ディーゼル13km/Lだとすれば、走行1万kmで4万6000円の差(16万8000千円と12万2000円)。10万km走ると46万円の違いになる。

ま、10万km走ったら高い分のモトが取れると考えていい。今や自動車の寿命は20万kmを超える。10万kmを超えたら、走るだけ有利。加えて数年後のリセールバリューだって期待してよかろう。

むしろ最大の弱点は価格でなく「6速マニュアルミッション仕様しかないこと」かもしれない。トルコン式ATとクリーンディーゼルの相性が極めて悪いためなのだが、AT好きの日本人にとっちゃ高いハードルになってしまうか?
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