出来は良くても売れない!?
全長×全幅×全高4940×1845×1475mmというレジェンドをも凌ぐ大型ボディに生まれ変わった。価格は35Tiが330万円、上級グレードの35iLが390万円 |
試乗会では燃費を測定していないので確かなことは言えないが、巡航時に排気量半分となる3気筒モードを使うため2リッター級の燃費とのこと(4気筒モードは高速道路での登坂など、6気筒使う必要はないけど3気筒だとパワーが足りないといったケースで選択される)。
驚いたのが乗り心地。ホンダの場合、世界的に評価の高いショーワ製ショックアブソーバーを使っているため乗り心地は全般的に良いのだけど、中でも群を抜く仕上がり。大げさでなくベンツやBMWに対抗できるレベルである。
コストパフォーマンスも高く、クルマの出来も申し分なし。ただ売れるかどうかは別? |
試乗後エンジニアに聞いてみると「サスペンション取り付け部の補強が効いています」。ボンネットを開けストラットアッパーを見てビックリ! 最近は日本車でも増えてきた板圧アップもちろん、ショックアブソーバーを支えるナットも普通の日本車の倍くらいの数(ストラットタワーバーも付く)。いろいろな意味でレジェンドよりいいクルマだと思う。
価格はベースグレードの35TLで330万円、上級グレードの35iLでも390万円(装備の差はHDDナビとACCと呼ばれる先行車追従型のクルーズコントロール、追突軽減ブレーキくらい)と、装備内容を考えると50万円は安いといえるだろう。
されど300万円以上のセダンを買うユーザーは、クラウンを代表とするトヨタ系のモデルが圧倒的に売れていることからも分かるように保守的。ディーラーを含めたブランド戦略を持たないホンダは良いクルマ作っても売れないから厳しいです。
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撮影:尾形和美・カーセンサー