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【試乗レビュー】新型フィットはマカフシギ

2001年の登場以来、全世界で大ヒットを記録したホンダ・フィットが二代目へと移行した。コンパクトカーへの注目度が高まるこのご時勢。新型フィットは初代をしのぐヒット作となりえるのだろうか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

何から紹介すればいいのか……

フィット・フロント
1.3リッターのG、Lと1.5リッターのRSという構成。価格は119万7000~178万5000円。FFと4WDを用意する

フルモデルチェンジ直前まで売れ行きが落ちなかったことからも解る通り、従来型フィットの評価は非常に高かった。新型フィットの開発担当者自ら「最大のライバルは初代フィットです」とコメントしていたほど。しかし! 相当頑張ったのだろう。何から紹介したらいいのか迷うほど新型フィットって凄い! とりあえず乗った感じからレポートしましょう。

まず“最大のライバル”である従来型フィットの総括など。数少ない弱点として「停止状態から走り出すときの滑らかさ」と「ツキ上げ感のある乗り心地」を挙げる人が多かった。実際この2点、ハード的にも問題あったのである。ホンダも認識しており、マイナーチェンジで手を加えるなど改良しています。

フィット・リア
先代のウィークポイントであった、発進時の違和感と乗り心地の悪さを改善。質感は一層高まっている

ちなみに発進時の違和感は、スタート用のクラッチに簡易な「自動油圧式」(マニュアルミッションと同じタイプのクラッチを油圧で制御する)を採用していたためだ。普通に走り出せば気にならないのだけれど、ジンワリ発進した場合、どうしてもギクシャクしてしまう。

乗り心地についちゃコストを重視し「カヤバ」というメーカーのショックアブソーバーを採用したことに起因している。フルモデルチェンジするにあたり、ホンダの開発陣は「改良」するのでなくクラッチを油圧式からトルクコンバーター式に。ショックアブソーバーも「ショーワ」製に変更した。コストアップの要因になるのを厭わず、質感優先としたワケ。


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