NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

新型エクストレイルは、見た目以上に素敵(2ページ目)

8月に2代目新型エクストレイルがリリースされる。初代モデルのイメージを踏襲したデザインからは想像できないほど、リファインの内容は充実している。ギリシアで試乗した印象を、弟子・永田とともに整理してみた。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

オンもオフもいい!

オンロード走り
見た目はあまり変わっていないが、乗り味は大きく進化。マイルドでしなやかな乗り心地
永田:
走りの方はどうでしたか?

国沢:
スタイルが写真で見る限りでは旧型とソックリということもあって、新型エクストレイルに大きな期待をしていない人がほとんどだと思う。

永田:
私も「ソコソコはいいんじゃない」くらいに予想していました。

国沢:
それが乗ってみたら大違いで、物凄くいいクルマだった。

永田:
そうなんですか?

国沢:
デュアリスをマイルドにしたようなイメージ。

リアシート
ラゲッジ
全長が大きくなり、後席やラゲッジのスペースが広くなった
永田:
なるほど、確かにエクストレイルもデュアリスと同じCプラットホームですからね。

国沢:
走り出して驚いたのは乗り心地の良さ。デュアリスも良かったんだけど、エクストレイルの方がストローク量が長いこともあってよりしなやかにサスペンションが動いている。

永田:
それってダンパーの質も大きく関係していますか?

国沢:
そうだと思う。エクストレイルもデュアリスと同じくザックス(韓国製、ヨーロッパ生産のものと変わらないクオリティだと言う)なんだって。

永田:
日本の工場で作られるクルマまでザックスのダンパーを使うようになったんですね。

国沢:
ザックスのダンパーの効果は本当に大きい。例えばハンドリング。デュアリスと比べるとサイズや重量の関係でシャープではないんだけど、その分ドッシリしているというか落ち着いた感じ。長距離ドライブなんかで強みが出るんじゃないかな。

永田:
日本仕様のエンジンはデュアリスなどに使われている2リッターとプレサージュに乗っている2.5リッターの4気筒だそうですが。

2台置き
搭載ユニットは2リッターと2.5リッターの予定
国沢:
2.5リッターは面白みのある性格ではないけど、低速トルクが豊かで高回転までスムースに回るいいエンジンに仕上がっていた。細かい改良がかなり盛り込まれているみたい。

永田:
2リッターはどうでしょうか?

国沢:
エクストレイルの車重ってデュアリスより60kg程度重いらしい。今回は2リッターには乗っていないんだけど、そこから予想すると必要にして十分くらいの動力性能は確保されていると思う。あと日本では当面売らないみたいだけど、ディーゼルエンジン仕様もすごく良く出来ていた。SUVということを考えると、新しい排ガス規制への対応が済み次第、日本でも売ると結構売れるんじゃないかな。そうそう、4WDシステム(電子制御式)の完成度もすごく高い。

永田:
これはオフロード走行の写真を見れば、一目瞭然ですね。

国沢:
SUVっていうよりも本格的なクロカン4WDってレベルだよ。副変速機が欲しくなるくらい。さらにDDS(Downhill Drive Support)っていう下り坂でスピードを抑えてくれるデバイスもあるか、気軽にオフロード走行も楽しめるんじゃないかな。

気になるデュアリスとの違いは次ページ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます