ホメるべきはダンパー&ボディ
高性能ダンパーと剛性の高いボディが魅力。コーナリングでのロールも少ない |
絶対的な性能も十分! 最高速は190km/h近いし、ボディの軽いFF仕様なら(4WD仕様も選択可能)、2リッター乗用車と同じくらい元気良く加速。日本の交通モードならスポーティに感じるかもしれない。
エンジン以上に驚いたのが乗り心地である。ヨーロッパ域内の高い走行速度に対応すべく、減衰力をキッチリ確保してあるハズなのだけれど(実際コーナーでのロールなどSUVとしては少ない)、全く「硬さ」を感じないのだ。このあたり、ベンツやBMWと共通する乗り味。
考えてみれば路面からの入力を吸収する際の特性を作り出すのは100%ダンパーの役割。食べ物で言えば刺身みたいなもの。素材の良さで乗り味が決まってしまう。だからこそ一流と呼ばれるメーカーは多少高価でもザックスのダンパーを採用しているのだろう。
日本車の車体設計技術を見ると、ここ10年くらいで大幅に向上した。今やヨーロッパ車に負けないボディ剛性持つ。そいつにザックスのダンパーを組み合わせれば、もはやベンツやBMWと同等の乗り味になって当然か。日本で発売されたらぜひとも試乗して欲しい。ザックスの素晴らしさが解ります。
さて、いくらになるのか……
全長×全幅×全高4310×1780×1610mm。駆動方式はFFと4WDを用意する |
参考までに書いておくとシートもプジョーやルノーなどを作っている工場製(ブランドは日本のもの)。座るとこれまたヨーロッパ車のように快適だし疲れない。
気になる価格はどうか。キャシュカイの価格を聞くと「2リッターのFFで2万ユーロ前後です。日本円に換算すると320万円ですね。もちろんそんな価格で売れると思ってません。日本ではエクストレイルくらいの設定にするつもりです」。
日本仕様が発売されたら、実用燃費を含め再び紹介したいと思う。
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