
決定的なアドバンテージはない?
今回はハンドリングも入念にチェック出来た。基本的には最近のマツダ車らしく、素直で気持ちよ~く曲がってくれる味付け。シャシ設計がいいんだと思う。ターボモデルにのみ装備される姿勢制御装置DSCの作動もマイルドで、楽しいハンドリングを全くスポイルしていない。これ以上滑ったらスピンする、という上手なタイミングで介入します。意外だったのは乗り心地。18インチというスポーツカーのようなサイズのタイヤを履いているため「ノンターボモデルの16インチよりゴツゴツするだろう」と予想していたら、そんなことない。むしろ16インチより細かい上下動など無く、乗り心地良いくらいだ。ハンドリングも乗り心地も質感も、全てターボモデルの方が勝っている。

ただMPVかエスティマかオデッセイか、という三択になると、やはり決定的なアドバンテージを持っていないように思う。クルマとしての内容でエスティマに届いておらず。せっかく作ったセカンドシートのオットマン(足置き)など、身長180cmあると全く意味を持たないとか、ロングドライブで威力を発揮するクルーズコントロールも簡単にゃ選択できない。
かといって価格では大きく値引きしてくれるオデッセイと比べられれば厳しい。なぜかマツダはMPVの値引きをしたくないようなのだ。「良いクルマなんだけれど決め手に欠ける」というのが最近のマツダの弱点になりつつあるかもしれません。
関連サイト
MPVはオデッセイに勝てるのか?!
新型MPVはなかなか良くできたミニバン