NISSAN(日産)/日産の車種情報・試乗レビュー

新型ウイングロードはいいクルマ!でも……(2ページ目)

新型ウイングロードのハンドルを握りながら「こういったクルマをどう紹介したらいいだろう」と大いに悩む。ハード面は良くできているのだが…

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

走りも合格点なのだが…

ラゲッジも様々な工夫が凝らされており使いやすい
ハンドリングは自動車趣味人的に評価しても「大変よく出来ました」。フロントの限界が非常に高いため、ハンドル切ればグイグイ曲がっていく。おそらく一般的なユーザーならアンダーステア出る速度域までウイングロードを走らせる事など出来まい。前輪荷重してテールを流してみたら、これまた見事! リアサスの横剛性はスポーツモデルと言って良いくらい高いので、滑っても安心。

基本的に素直な特性なのだ。雪道を走らせたら素晴らしく乗りやすいクルマに仕上がっているんじゃなかろうか。エンジンフィールやクルマの雰囲気がスポーティでないため、ハンドリングを高く評価する人は少ないだろうけれど、このクラストップの足回りである。乗り心地もなかなか。ノートにも言える事ながら「さすが日産だな」と感心しきり。これまた不満は無い。

インテリアもスポーティな雰囲気だが…
ラゲッジスペースはよく考えられている。ワンタッチでリアシートの収納が出来るのは非常に楽。何よりこのクラスじゃ圧倒的に拾いリアシート居住性も嬉しい。シートアレンジメントだってバリエーション豊富(ハッチドア開けた場所がベンチになるの、便利です)も上手。ウイングロードを買った人の満足度を調査したら、けっこう高い点数になることだろう。

ここまで書いて「いいクルマじゃないか」と思ってしまった。きっと日産の担当者も素晴らしいクルマを作ったと感じているに違いない。けれどウイングロードが欲しいかと聞かれたら、迷わず「同じ予算あれば他のクルマを選ぶ」と答える。お財布のヒモを緩める決定的なパンチを持っていないのだ。ティーダやラティオ、ノート、ラフェスタと同じく「最初は売れるものの徐々に右肩下がりになっていくんじゃないかな」と予想しておく。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます