しなやかな足が高い走行安定性を生む

クルマ好きも納得のハンドリングとハイレベルなコントロール性を持つ。
 驚いたのはハンドリング。R2より165mmもホイールベースが短い。どんなもんでしょ、とステアリングを切り込んでみると、想像以上にノーズがインに入っていく。アンダーステア傾向のR2とは違い、ドライバーの意志通りに曲がるニュートラルステアなのだ。しかもテールが流れるほど攻め込んでみても実にコントローラブル。フロントに採用されたスタビライザーがコーナーリング時の踏ん張りを助け、しなやかに動くサスペンションが自然なロールを発生しながら限界値を伝えてくるという、ハンドリングカーのお手本のような特性を持っている。ステアリングインフォメーションの正確性も向上しており、クルマ好きの人が積極的にドライブしても十分満足できるフィーリングだ。

一方で、ホールベースを短くしたことによる高速域での直進安定性への影響も心配されたが、結論から言うと「問題なし」。路面追従性を狙ったセッティングにしたため、舗装が少々荒れたようなところでも不意にハンドルを取られることも無し。突起物にを越えたときのピッチング(前後方向の揺れ)も上手く抑えられている。強いて気になるところをあげるとすれば、155/60R15のポテンザを奢るタイヤが、気持ちマイルド志向のものだったら、一層しなやかさが際立つ乗り味が出せるんじゃなかろうかと思うことくらい。

この表情豊かな造形を“背高箱型”で実現するのは不可能。
 R1に興味のある方は是非ディーラーに行って試乗してみて欲しい。“新型てんとう虫”として誕生したその表情豊かでかわいらしい見た目とは裏腹に、画一化が進んだ現在の軽自動車界を強い意志で開拓していくための基礎体力を秘めていることがわかると思う。今後のバリエーションモデルにも(電気自動車やスポーツモデルなど欲しい)期待したい。
関連サイト
R1
スバル公式HP
All About SUBARU R1・SUBARU R2
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