ツインのハイブリッドモデルはおすすめしない。乗ってみてハイブリッドカーの「楽しさ」を感じないだけでなく、衝突安全性も普通のツインより劣るからだ。スズキによれば「車重が150?増えています。普通のツインは64?でのオフセット衝突を視野に入れていますけれど、ハイブリッドは56?です」。

加えて硬いバッテリーが乗員の背中から15?ほどの位置に搭載されている。追突されたら乗員の背中を直撃すると思う。加えてバッテリーはオートバイにも使われている通常の鉛タイプ。長く使えて5年。早ければ4年以内に交換しなければならず(3年6万?までは保証)、その際10万円以上のコストを伴う。それでいて50万円近く高い。

ツインの良さは49万円で買える『ガソリンA』にあると思う。この価格、驚異的だ。さすがにエアコンやオーディオこそ付かないものの、ABSやパワーウィンドゥ、運転席エアバッグを標準装備。最近、50?エンジンを搭載するコミューター4輪車も話題に上がるけれど、全て49万円以上する。

しかも50?のコミューターは衝突安全基準無し。衝突したら考えるだけでも怖い。ツインならアルトやワゴンRと同等の衝突安全基準をクリアしており、ヒーターまで効く。10万円弱出せばエアコンだって装着出来るのだ。これほどリーズナブルな”足”は無い。もし近所の濡れない足が欲しいなら、最高のチョイスじゃなかろうか。


乗った感じはどうか? 搭載されるのは44馬力の660?エンジンなれど、車重わずか560?! 5速マニュアルミッションのガソリンAだと必要にして十分のパワーといった感じ。早い交通の流れにも楽々乗れるだけのパフォーマンスを持つ。ガソリンBのAT仕様も元気良く走ってくれる。驚くべきは取り回しの良さ。平均的な2車線の道でさえ簡単にUターン出来てしまうくらい回転半径が小さい。世界一狭いと言われる日本のショピングセンターの駐車場ですら「広い!」と思えてしまう。もしツインを買ったなら、近所のお買い物はこのクルマでしか行きたくなくなるんじゃなかろうか。取り回しの良さは世界一です。

室内も大人が2人で乗って窮屈さを”あまり”感じない。30分くらいまでの移動なら全く苦にならないだろう。で、自動車税は年間7200円。任意保険だってリーズナブル。ツインを駐車出来るスペースさえあれば、素晴らしいセカンドカーになってくれるハズ。ちなみにATやパワステが付くガソリンBはオーディオもオプションなのに84万円。これだけ出せばフル装備で4人乗れるプレオやミラも買えてしまう。コミューターとしての魅力が大幅に薄くなる。といった具合でツインを買うなら「濡れなく安全なスクーター」だと割り切って49万円のガソリンAを。どうしても暑いのがイヤというならオプションのエアコンを付ければよろしい。


<関連サイト>
スズキ ツインの巻(ドライブ)
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