見どころは、ダイヤモンドだけではありません。入口を入ってすぐの部屋には、ウフィツィ美術館所蔵のボッティチェリの絵画「パラス・アテナとケンタウロス」が飾られています。実はこの絵のアテナ神の衣には、ダイヤモンド原石をはめこんだ指輪(コジモ・デ・メディチの紋章)が描かれているのです。
この他、会場にはティツァーノ、ルーベンスらが描いた肖像画も。特に「フランス王妃、マリー・ド・メディシスの肖像」は圧巻で、ダイヤモンドの十字架を胸に下げ、大粒の天然真珠を散りばめたドレスを身にまとって立つ姿には、ただただため息をつくばかり。また、真紅のバタフライ・タイの真ん中に、白く輝く大きなダイヤモンドが描かれた「フィリップ・ド・フランスの肖像」はポスターに使われて、ローマの街中を彩っていたのでした。
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ナポレオン3世の后、ウージェニーのブローチ。 |
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かつて東京展にもやって来た、 |
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61.51カラットの金褐色のダイヤモンド |