アカデミー賞授賞式は、今年もロサンジェルスにて、2002年3月25日に行われました。ファッション・チェックは「セレブリティのファッション」、映画評は「映画」サイトのガイドさんにおまかせして、ここでは女優たちのジュエリーに注目していきましょう。
アカデミー賞とジュエリーとの関係は、1934年に始まります。当時はまだ子役だったシャーリー・テンプルが、726カラットものダイヤモンド原石〈ヨンカー〉を手にして出席したのです。その後、《ハリー・ウィンストン》は1958年から、レッド・カーペットを踏みしめる女優たちに、ハイ・ジュエリーの貸し出しを開始。こうして女優たちは毎年、ガウンだけでなく、ジュエリーの豪華さとセンスのよさも競い合うことになったのです。
しかし今のオスカー・ナイトでは、ちょっとやそっとのモノでは、もはや誰もアッと驚くことはなくなりました。それでも今年、この人だけは確実に、ファッション・ウォッチャーたちの目を見開かせたに違いありません。
※写真をクリックすると、より大きな画像が見られます。 |
『ムーランルージュ』で主演女優賞にノミネートされたニコール・キッドマン、彼女が身に着けたのは、トータル241カラットのラフ・ダイヤモンド・ネックレス。時価400万ドル(約5億4000万円)という、壮大なジュエリーです。制作したのは《ブルガリ》。自然のままのダイヤモンドを、気高く、そして優しいデザインに仕上げた手腕は、さすがの一言。
次ページで、そのデザインをじっくり見ていきましょう。
(Page : 1 2)