食事ダイエット/年代別の食事ダイエット方法

エイジレス美女をつくる「栄養学のキホン」

好きなモノや甘いものはやめられない。でもサプリを飲んでいれば大丈夫!? 5年後、10年後のエイジレスな美を維持するなら、正しい栄養の知識が欠かせません! 知っておきたい栄養学の基礎をご紹介します。

浅尾 貴子

執筆者:浅尾 貴子

食事ダイエットガイド

キレイな40代を目指す!食事でエイジレス作戦

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栄養バランスよく!って言われても実行するのは大変そう…。でも、今のままでは10年後が心配!?
ダイエット歴は長いし、失敗も経験したし、食べ物のカロリーには結構詳しい。サプリメントも毎日飲んでるし、ダイエットについては一家言ある!……という方も多いかもしれませんね。

でも、ビタミンに、ミネラル、食物繊維……と、栄養素の名前はいろいろ聞くけれど、実はそれぞれにどんな役割があるのか分からないまま、イメージでサプリメントを飲んだり、栄養補助食品を食べたりしていませんか?

女優さんを見ても、最近は特に実年齢に見えない美女がたくさん! 40代とは思えない美しさをキープしている方が実に多い気がします。メイクやエステはもちろんですが、食生活にも気を遣っているであろうことは、言うまでもありません。野菜などの素材はもちろん、油や塩などの調味料にまでこだわって、毎日ご自分で野菜たっぷりの食事を作る方が多いようです。

お化粧でのカバーは限度があるというもの。40代になってもキレイでいたい!というアナタには、栄養学のキホンを知っておくことをオススメします。今回はその中で、身体に必要な栄養素の種類とその量にフォーカスしてご紹介しましょう!

太らないためにご飯が必要な理由

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手軽に買えるサプリメント。栄養素にも代謝や吸収にバランスがあって、何か1つを多く摂っても、残念ながらうまく吸収されません!
最初に憶えたいのは、栄養素は単体で効果を出すものではなく、相乗効果で作用するという事。どれか1つをたくさんとっても、その代謝や吸収にはその他の栄養素が欠かせない事が特徴です。食事はバランスが大切ですが、カラダに最も必要な「3つの栄養素」からご紹介しましょう。

最も欠かせないのは「糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質」の3つの栄養素。

この3つのバランスが悪いと、すべての栄養素吸収の妨げになるほど、大切なんです! さらに、この三大栄養素の代謝を助けるのが、ビタミンとミネラル。逆に言えば、三大栄養素が不足しているとビタミンやミネラルを摂る効果は薄れます。エイジレスな将来のために、それぞれの役割を以下で押さえておきましょう。

■糖質
主にエネルギー源として使われます。同時に、 脂質の代謝に大きな関係があって、一般的に、成人は1日500kcal以上を糖質でとらなければ、脂質の代謝がうまくいかなくなるとされています。

ご飯などの炭水化物を全く食べないと、結果として代謝がうまく行かずに皮下脂肪を溜める事になるので、炭水化物は必ず食べるのがコツ。

■脂質
主にエネルギー源として使われ、糖質よりも貯蔵性があります。また、脂溶性ビタミン(ビタミンA,D,E,K)の吸収を高める役割があります。

■たんぱく質
専門的になりますが、アミノ酸を体内に入れる為に必要な栄養素。カラダをつくると同時に、ホルモンの主要成分として代謝に影響を与える役割があります。

また、効率は悪いのですがエネルギー源としても使われます。したがって食べ過ぎると皮下脂肪につながります。

■ミネラル(無機質)
三大栄養素を円滑に代謝するために、身体に欠かせない栄養素。
不足もダメですが、サプリなどによる過剰摂取に十分注意を!

 
  • カルシウム
    骨や歯だけでなく、血液中でも重要な栄養素。
    不足すると骨粗しょう症や、イライラなど神経過敏の原因に。
     
  • リン
    カルシウムと結びついて作用します。骨、歯などに必要。
    摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまいます。
     

  • 情報伝達に関係があり、不足すると疲れやすく、忘れっぽくなり、
    貧血の原因にも。
     
  • ナトリウム(=塩を含む)
    筋肉や神経、細胞の浸透圧の保持に関係があります。
    不足すると胃酸が減少し食欲減退、精神不安や倦怠感にも。
     
  • カリウム
    心臓や筋肉の機能に関係があります。
    不足すると筋力低下、腸の異常、反射低下につながります。
     
  • ヨウ素
    成人の新陳代謝を促します。
    不足すると筋力、腸、知覚に異常をきたします。
     
  • マグネシウム
    神経や筋肉、脳などに、刺激による興奮性を高めます。
    不足すると充血や神経の興奮に異常をきたします。
     
  • マンガン
    骨、肝臓の活性化に関係があり、
    不足すると骨の発育低下と生殖能力の低下が起きます。
     

  • 鉄の吸収に必要で、不足すると貧血や骨変形を引き起こします。
     
  • 亜鉛
    細胞など体内の組織合成に作用しています。
    不足すると、皮膚や味覚の障害、成長の阻害や
    免疫の低下がおきます。
     
  • セレン
    抗酸化作用があり細胞の酸化を防止します。
    不足すると筋萎縮や壊死や浮腫の可能性があります。
     
  • モリブデン 
    尿酸の代謝に関係がある酵素。
    過剰に摂ると高尿酸化血症や間接の腫れなどのキケンも。
    通常の生活で不足する可能性は低いとされています。

    参考文献:医師薬出版株式会社『栄養学総論』、文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告『5訂食品成分表』より

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