和の伝統色の組み合わせ
花火大会を彩る、華やかな配色とシックな配色をご紹介します!
日本人は、植物の花、実、樹皮などにひそむ色素をくみだして、染めや織りに四季の彩りを再現してきました。日本の伝統色は、植物を原料とする染料の色が多く、鉱物などを原料とする顔料の色は少ないのが特徴です。
日本の伝統色から、スプリングタイプ、オータムタイプの方に取り入れやすい色の組み合わせをご紹介します。
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■石竹色(せきちくいろ)、若緑(わかみどり)、空色(そらいろ)
石竹色は、なでしこの色。なでしこの花は、初夏から秋風が吹くまで、咲き続けます。空色は、江戸時代に使われ始めた色で、京の染屋では、千草色(ちぐさいろ)と呼ばれていたようです。千草とは、露草のこと。このような配色は、日本の伝統的な文様「夏草花文(なつくさばなもん)」によく見られます。スプリングタイプの方に、とりいれやすい配色です。
【スプリングタイプ 女性編・男性編】
■麹塵色(きくじんいろ)、鬱金色(うこんいろ)、海老茶(えびちゃ)
麹塵色は、灰色みを帯びた黄緑色のこと。天皇の略式の袍(ほう)の色で禁色(きんじき)のひとつでした。鬱金は、カレーの香辛料でおなじみのターメリックのこと。防虫効果があることから、鬱金で染めた木綿の布は、日本画や美術工芸品の包みとして用いられていました。海老茶は、明治から大正の流行色。女学生の袴によく見られる色です。オータムタイプの方に、とりいれやすい配色です。
【オータムタイプ 女性編・男性編】
※上の色は似合う色の一例です。
※色見本はあくまで目安です。ブラウザやディスプレイによって、見え方が異なります。
拙書『和モヨウ配色手帖』では、日本の伝統的なモチーフや柄、配色例をご紹介しています。
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