11nと11g/bをサポートした中位機種
このタイプは、g/bより高速な11nが利用できます。価格は、上位機種より一段下の価格帯となっています。
このカテゴリでも、青色の線で示されるBuffalo:WHR-G300N/Uの方が高速です。しかし、測定環境が悪くなるにつれて、極端に速度が落ちてきます。測定環境の一番悪いD地点では、通信が途切れてしまいましたので、安定して通信のできるNEC:PA-WR4500N/NUを選定しています。この機種は、価格帯の少し高いNEC:PA-WR8100Nよりも良い結果となっています。一方、隣の部屋程度への通信であれば、近距離で高速なデータを出しているBuffalo:WHR-G300N/Uの方がよいでしょう。
11g/bをサポートしたスタンダード機種
このタイプは、リーズナブルな価格帯で、ワンルームマンションや小住宅であればこのレベルの製品で十分です。
グラフを見ると、ハイパワータイプを売りにしているBuffalo:WHR-HP-G/Uの性能が飛び抜けてよいのが分かります。しかし、実売価格がPCI:BLW-54CW3-PKUの2倍弱なので、価格と性能、どちらを取るかということになります。とはいっても、どのような環境でも安定して利用できるという点は、特筆に値すると言えます。このBuffalo:WHR-HP-G/Uは、子機側に高性能アンテナを利用し、ハイパワー型となっていますが、まさにその性能が遺憾なく発揮されています。
グラフ鶯色の線で表示されるPCI:GW-MF54G2+GW-USMicroNは、低価格でもかなりよい性能を出しています。この機種を推薦機種としなかったのには、2つ理由があります。1つは、簡単なセットアップに対応していないから。もう1つは、セットアップ直後にはセキュリティ無しの状態になっているからです。暗号化は手動で設定する必要があり初心者向けとは言えません。
ただ、親機の筐体が非常にコンパクトで出張に持参できる商品です。中上級者であれば、こちらの機種をお勧めしたいところです。