MRFとMMFの違いって?
MRFに似た商品に、MMF(マネー・マネジメント・ファンド)があります。MMFも主に短期の公社債に投資する投資信託で、安全性が重視され流動性も高い商品。1円単位で売買でき、毎日決算で月末にまとめて分配されるしくみもMRFと同じです。MRFと違う点は、組入債券のルールが「平均残存期間は180日を超えないこと」と、MRFより少し長い期間となっているところ。また、申込手数料は無料ですが、30日未満の換金に際しては1万口あたり10円の信託財産留保額がかかります。MMFは過去に元本割れしたことがあり、MRFより若干ですがリスクが高めの商品と言えます。
普通預金、MRF、MMFの直近の成績を比較
安全性、流動性が高く、資金のプール先として便利な金融商品の代表格、普通預金、MRF、MMF。これら3つの商品の直近の成績と主な特徴を下の表でまとめてみました。※1普通預金の金利は平成24年4月16日現在の三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行の金利。MRF、MMFの実績利回りは平成24年4月15日時点の直近7日間平均利回りです。(いずれも税引き前)※2 即日引出では500万円までなど金額に上限がある場合もあります。
元本保証がない分、MRFとMMFの利回りは普通預金よりも高めです。そして、MMFは購入後30日未満の解約には解約手数料がかかりますが、MRFはそのような制限がなく流動性に優れている分、MMFより利回りは低めになっています。
なお、MRFはどの証券会社でも利用されているとは限りません。最近は証券会社と同じグループの銀行の預金口座を投資資金のプール先として利用できる証券会社が増えています。たとえばSBI証券やカブドットコム証券などはすでにMRFを廃止し、そのかわりに連携する預金口座の普通預金金利を優遇しています。
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