夏休みの自由研究にオススメ!なぜ塩と氷でアイスクリームが作れる?
小学生の頃、「食塩水は凍らない」「氷に塩をかけると、より温度が下がる」といった実験をした記憶はありませんか? 氷と塩といったように2つ以上の材料を混ぜ合わせて作る冷却材を「寒剤」といいますが、 この寒剤を使って、ご家庭でシャーベットやアイスクリームを作る楽しい実験をしてみましょう。なぜ?簡単!氷と塩でできるアイスクリームの作り方
氷と塩で作るアイスクリームの実験・調理における注意点
塩と氷を入れたボウルは、真夏でも外側についた水滴が凍っていきます
夏場の食品は傷みが非常に早いです。食品の取り扱いは清潔を心がけ、出来上がったアイスクリームやシャーベットはすぐに食べ切ってください。
ジュース・塩・氷でシャーベットを作ってみよう
マンゴーのミックスジュースを氷と塩でシャーベットアイスに
氷と氷を入れたボウルの上にジュースを入れた容器を浮かべてジュースの変化を観察してみましょう。果汁が凍る温度よりも氷と塩の寒剤の温度のほうが低いので、氷に接しているプリンカップの側面から徐々にジュースが固まり始め、スプーンでかきまぜているうちに全体が凍ってシャーベット状になっていきます。実験が終わったら、固まったジュースはそのままおやつにどうぞ。
缶を転がしてできるアイスクリームの作り方
次にアウトドアでも作れるアイスクリーム作りに挑戦してみましょう。 写真はガイドが小さな茶筒で作ったアイスクリーム。生クリーム、牛乳、タマゴ、砂糖という一般的なレシピのバニラアイスです。転がして作る缶アイスは中央が空洞になります
バニラアイスの材料、氷、塩、小さな茶筒、茶筒と氷が入るサイズの缶を用意してください。
- 茶筒にアイス液を入れ、ラップやテープでしっかり止めます。
- 大きい缶の中に茶筒をセットし、氷と塩を交互にビッチリ詰めます。
- エアー マット(いわゆるプチプチ)やタオルで缶をくるみます。
- 20分ほど缶を転がせばアイスクリームの完成です。
大きな缶が手に入らない場合には、ボウルの中でソフトクリーム液やシャーベット液をかき混ぜる方法が紹介されたスイエンサー「ソフトクリームを20分でつくる方法」、でんじろう先生のはぴエネ!「氷と塩で低温実験」、ポリ袋のなかでアイス液をかき混ぜる方法が紹介されたたんちょう先生の実験教室「ポリ袋でアイスクリームをつくろう」が参考になるでしょう。
自由研究のテーマにするときのポイント・まとめ例
ガイドが作成した自由研究の見本シートです。塩を入れた氷と食材を使ったアイスクリーム・シャーベット作りを自由研究のテーマにする場合は、実験だけでなく、事前の予想や実験・観察後の反省点も入れましょう。今回ガイドは見本シートを1枚にまとめましたが、実験の様子を詳しく紹介したり、塩の量を変えた氷をいくつか用意したり、ジュースと水の凍り方を比べたり、寒剤や凝固点降下についてまとめたりすれば、研究内容を膨らませることもできます。
いかがでしたか?
「砂糖と氷でも温度が下がるの?」「氷だけだと何度くらいなの?」
お子さんからこんな質問が飛び出したら、ぜひ一緒に調べ学習や自由研究につなげてみてくださいね。
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