でも、「じゃあ、見せない!」は短絡的かも
医学界からの警鐘なので気をつけたい。2歳までの英語は、目よりも耳から育てるほうがよさそう。 |
不安をあおるわけではありませんが、このような研究結果が出ている以上、まったく無視するわけにはいかないでしょう。確かに、幼児教育ビデオばかり見ている赤ちゃんは不健全です。商業主義に乗せられているという感も否めないですね。
しかしながら、英語ビデオはネイティブな音声を聞かせる便利な教材であることは間違いないですし、とくに家庭においては英語環境を整えるための道具です。つまり、子守ビデオと呼ばれる状態で見せっぱなしではいけない、ということです。悪影響があるそうだから見せない、という風になっては極端な反応です。
それに、英語教育ビデオではなくても、テレビ番組でも同じことです。日本の幼児教育番組も同じことが言えます。0~2歳までの子どもは寝る時間が多く、目が覚めている時間は多様な経験をする貴重な時間です。その貴重な時間の大半をテレビ、ビデオだけ見せておくのは私も反対です。
ビデオを見たら親子コミュニケーションを!
そこで、リアルなコミュニケーションが大切になってきます。赤ちゃんからの働きかけに反応してあげることや、ママからの語りかけ英語でたっぷり時間をかけて遊んであげること。子どもの年齢や使い方を考えればそんなに過敏に反応する必要はないでしょう。
さいごに一言付け加えるなら、2歳児以下のことなら親がコントロールすればいい話です。私がショックだったのは、言語教育にならない、という点でした。やはり言語というものは本物のコミュニケーションがあるところだけで育つという意味なのかもしれません。私はそれよりも小中学生のゲーム漬けのほうが心配ですね。
関連サイト
The Journal of Pediatrics(英語)・・研究論文が読めます。
University of Washington(英語)・・ビデオ名、テレビ番組名がわかります。
「幼児のビデオ視聴にご用心」
「生後6ヶ月からのセサミDVD、どう思う?」(All About子育て事情)
「こんな英語教材、買っちゃダメ!」
「イチから始める子供の英語(1)」
「イチから始める子供の英語(2)」