マタニティ雑誌を見ていると、「妊娠高血圧症」に気をつけましょうという記述は良く見られますね。ハイリスクなお産になる事例としても妊娠高血圧症はよくあがっています。ただの高血圧ではなく「妊娠高血圧症」とは、どのような症状を指すのでしょうか? 今回は妊娠高血圧症の専門家である天神つじクリニック院長、辻恵美子先生のインタビューをご紹介いたします。

まずは、妊娠高血圧症の症状とは、どのように定義されるのか聞いてみました。

妊娠高血圧症の症状(定義)

赤ちゃん
2003年、妊娠中毒症の定義・分類が提案され、「妊娠高血圧症候群」との名称に改められた
Q:妊娠高血圧症の症状について、簡単に教えてください。

A:従来は妊娠中にみられる高血圧のうち蛋白尿・浮腫を認めるものを、妊娠中毒症と呼んでいました。しかし、2003年に日本産婦人科学会、日本妊娠中毒症学会が中心となり新しい妊娠中毒症の定義・分類が提案され、「妊娠高血圧症候群」との名称に改められました。

妊娠高血圧症候群の定義は、「妊娠20週(5か月)以降、分娩後12週まで高血圧が見られる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」とされています。

確かに、妊娠中毒症という言葉はよく耳にしてきましたよね。高血圧が妊娠によるものではなく発症されている症状を指すのですね。続いて、どうして妊娠高血圧症が発症するのか聞いてみましょう。