投資信託/投資信託(ファンド)の選び方

投信を買う前に知っておきたい分配金の知識(2ページ目)

売買ランキングに並ぶ、根強い人気の分配型の投資信託。定期的なお小遣いは嬉しいものですが、目的によっては不向きなことも。分配金に飛びつく前に分配型の特徴を確認してみましょう。

執筆者:牧野 なな子

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<複利効果で対決>分配金再投資タイプVS分配金のないタイプ 

投資信託はその分配の仕方に違いによって3つのタイプがあります。

投資信託はその分配の仕方に違いによって3つのタイプがあります。


分配金の出る投資信託でも、その受け取り方によって「分配金受取コース」と「分配金再投資コース(=自動けいぞく投資コース)」の2つに分かれ、どちらかを選択できるようになっている商品もあります。(販売会社によっては片方のコースしか取り扱っていない場合もあり。)
同じように投資信託の資金の中に収益や配当金を入れて運用する再投資型と無分配型ですが、投資成績には違いが出てきます。

無分配型の場合は、収益や配当金はそのまま運用に回されますが、「分配金再投資コース」の場合は、分配金から税金などを差し引かれた後、決算日の基準価額で再投資されることになります。

この税金が曲者。分配金が投資家に支払われる際は、所得税と住民税を合わせて20%が課税され(公募株式投資信託で登録されている場合、配当所得として軽減により10%。2011年末までの措置。特別分配金は非課税)、税金分だけ再投資に向ける資金が減ってしまうのです。

税の繰り延べ効果という意味でも、分配金を支払うたびに課税されることを避け、そのまま再投資に回してその分の利益をも期待できる無分配が、一番すぐれた複利効果が得られることになります。

とはいっても、分配金は弱点ばかりではありません。それでは分配金にはどのような魅力があるでしょうか。
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