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お腹の赤ちゃんの、そのまたお腹の中には……次の次の世代がもう芽生えています。

命は発生するやいなや次の命を作り始める

命の始まりをたどってみると、驚くべき事実がたくさんあります。私たちが次世代を生み出す準備を始めるのは非常に早く、自分がお母さんの胎内で命として発生するやいなや、わずか発生4~6週目には卵子や精子のもとになる細胞「原始生殖細胞」を作り始めています。

つまり、妊婦さんの身体の中では「次世代」が育っていますが、それと同時に「次の次の世代」の準備も始まっています。卵子、精子は相手にめぐり会わなければ受精卵になりヒトという個体になることはありませんが、それでもひとつの細胞としては生きています。そう考えれば、妊婦さんは孫も妊娠しているようなものですね。

卵子は一生分の数ができてしまう

男の子の原始生殖細胞は精子を作る細胞になりますが、それが活動を始めるのは思春期になってからです。思春期になると精子が作られ始め、それが生涯続きます。

その一方で、女の子の原始生殖細胞は胎内で卵子を作る細胞になり、さらに一生分の卵子のもとを作り上げてしまいます。そして卵子を作る細胞はなくなってしまい、もう卵子が新しくできることはありません。作られた卵子は、まだ未熟なまま休止に入り、そして誕生を迎えます。

おじいさんとおばあさんの遺伝子が混ざり合う減数分裂

卵子と精子は「減数分裂」という特殊で複雑な分裂をおこないます。生殖細胞は将来相手の細胞と一体化するので、染色体が二倍になってしまわないように、ここで染色体の数を半分にします。また、ここでは「交叉」と呼ばれる現象が起きて、妊婦さんの父母、つまり赤ちゃんのおじいさんとおばあさんの遺伝子が部分的に混ざります。

女の子の生殖細胞は減数分裂の前半まで胎児時代に終えてしまい、休止状態から目覚めてから続きをおこないます。卵子の減数分裂が本当に完成するのは受精後です。

排卵の順番決めは、まだ謎の中

卵子は絶えず新しく作られている精子と違い、胎内でできた卵母細胞を少しずつ起こして一生使います。その順番の割り当てについては、まだ謎に包まれています。休眠状態とはいえ、卵子は少しずつ酸化ストレスなどの影響を受けるので、女性には年齢による妊娠力の低下が起きます。しかし、長年生命力を保ち続けて妊娠を成し遂げ、育っている卵子は強い赤ちゃんになるのかもしれません。

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