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増えている!? 早産で生まれる赤ちゃん(2ページ目)

妊婦さん全体の20人の1人は早産をしています。早産を防ぐために知っておきたいことは? 一番多い後期の早産を中心にお伝えします。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

以前に早産した人、後期の流産をした人は注意

早産の予防は実は難しく、効果が約束されているものではありません。でも、今できることを実行することはとても大切ですし、お腹にいる日数を少しでも長くしてあげれば赤ちゃんにとっていいことです。

まずは自分の早産リスクを知りましょう。以前に早産した人、後期の流産をした人は、流早産の理由にもよりますが一般的に言って注意が必要です。多胎妊娠は、早産率が明らかに高くなります。

妊娠高血圧症候群を甘く見ないで

9ヶ月以降の早産で原因として比較的多いのは妊娠高血圧症候群です。これを起こさない・ひどくしないためには、過労にならないことが大切です。家事・育児・仕事とひとりで何役もこなしている妊婦さんはたくさんいると思いますが、「いい加減がよい加減」と唱え、どうか頑張りすぎないでください。

お母さんの身体が妊娠に耐えられなくなったり、赤ちゃんが具合が悪くなったりしたら、体外での治療開始したほうがいいと判断して人工的な早産にすることもあります。

多胎妊娠、胎盤や羊水の問題、持病も後期早産の率を高めます

糖尿病や心臓病などの持病、そして前置胎盤、前期破水、羊水が多すぎる・少なすぎるなどの問題も早産のリスクを高めます。絨毛膜羊膜炎、頸管無力症はおもに早い時期の早産と関係しますが、後期の早産にも見られます。
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