妊娠中期/妊娠5ヶ月

妊娠が「安定期に入った」ってどんな意味?

妊娠5ヶ月くらいに入ると「安定期」と呼ばれるようになります。なぜ安定期いえるのでしょうか?お腹の中ではどんな変化が起こっているのでしょう?

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

妊娠も5ヶ月くらいになると「安定期」と言われます。妊娠生活の中でも特に安定した時期という意味なのですが、具体的にはどんな時期なのでしょう?

流産のリスクを乗り越えてホッとする時期です

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妊娠後の不安やつわりを乗り越えると「安定期」を迎えます。
妊娠がわかってからはしばらくの日々は、流産の可能性が高い日々。不安だった人もいるでしょう。でも、「安定期」に入れば一安心です。

流産は、約9割が「妊娠12週=妊娠4ヶ月の始まり」より前に起き、それ以降は珍しくなります。さらに「妊娠16週=妊娠5ヶ月の始まり」となれば、妊娠はさらに安定します。妊娠5ヵ月のママや赤ちゃんの様子については「妊娠5ヶ月ってどんな時期?」こちらもご覧下さい。

つわりが終わってきます

この時期にうれしいもうひとつのことは、つわりが終わってくることです。12週くらいだと「まだまだつらい」と言う人も多いと思いますが、一般的には、安定期に入るころからしだいにおさまっていきます。

胎盤が完成する時期です

こうした変化は、この時期にお腹の中で胎盤が完成することと関係があります。安定期とは、胎盤が安定したということなのかもしれません。そして身体が落ち着いてくると気持ちも落ち着いてきて、「妊婦であることをもっと楽しみたい」という気持ちがわき上がってきます。

マタニティスポーツやお産の勉強を始めましょう

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マタニティ用の教室なら、普段スポーツをしていない人でも大丈夫。
気分がよくなってきたら、身体を動かしましょう。出産に必要な筋力をつけ、呼吸の使い方を覚えられるスイミング、ヨガなどのマタニティスポーツを開始してはどうでしょうか。ウォーキングは、時間さえ見つけられればすぐにできる運動としておすすめです。

出産施設の各種教室は、お産の勉強をしたり、エクササイズを覚えたり覚えたりするだけではなく、産み仲間を作る場です。ほとんどの出産施設は、この頃から教室への参加をすすめるでしょう。夫と参加する人もずいぶん増えたので、彼も誘ってみましょう。

旅行をする人もいます

この時期には旅行を楽しむ人もいます。特に医学的問題がなく体調のいい人は、ゆったりしたプランを立てることが条件になるでしょうが、考えてもいいかもしれません。

ただし「油断のしすぎ」は禁物です

でも、無理をしてはいけないのは、妊娠中の他の時期とまったく同じです。いくら妊婦さんにいいと言われることでも「疲れた」と思ったら休みましょう。旅行も、母子手帳を持参したり、滞在地ではどこに病院があるか把握しておくくらいのことはしておきます。

安定期も、身体は、妊娠の負担を引き受けてがんばっています。何かあったとき「安定期だから安心だと思っていた」と言うことにならないようにしましょう。

illustration: 平井さくら

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