命を宿した人の責任
大事な赤ちゃんのために、他のことより妊婦健診を優先しましょう。
妊婦さんの救急搬送が話題になっていますが、どこにもかかっていない未受診の人がたくさん断られています。なぜ未受診では救急車を受けてもらえないのでしょう?
妊婦さん自身がお産の安全性アップのためにできることは何か?と考えてみると、まずは、妊娠したらすみやかにかかりつけ医を持つことです。産科にかかるのが大変な時代になりましたが、他を犠牲にしても受診するのが命を宿した人の責任です。
超音波検査では、正確な妊娠週数もわかる
妊娠したら、次のような検査をできるだけ早い時期にすませましょう。超音波検査はどこにどんな状態の赤ちゃんがいるかわかる検査です。妊娠反応が出ても、子宮の外に赤ちゃんがいる「子宮外妊娠」かもしれませんし、胎盤ができてきたらその位置も重要な情報です。子宮筋腫の有無もわかります。
そして赤ちゃんの発育がわかります。赤ちゃんの発育から、正確な週数がわかります。産科医療は妊娠週数によって判断がどんどん変わっていく医療なので、正確な週数は妊娠中ずっと大活躍の重要な情報です。
血液検査は出血や感染への対策
血液型(ABO型、RhD型)、貧血の有無、血糖値、出血が多くなったとき血が止まりにくい人か等がわかります。感染症の検査でもあり、梅毒、B型肝炎、 C型肝炎、 HIV(エイズ)、ATL(成人T細胞白血病)などを調べています。