助けられなかったときの不安

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さまざまな責任を負う医師。

医師は、救急車で来た人を受け入れたからにはその人を救う責任が発生すると考えます。しかし、一度もその病院にかかっていない人については、先に書いたような検査結果=重要な判断材料がありません。そうなれば、自分の力で、その病院の設備やマンパワーで助けられる人なのか確信が持てません。そして、助けられなかった場合は「助けたい、と思って受けてしまった。でも実際には助けられなかった」では済まず、その責任を追求される可能性が生じます。

情報がないので、救急車が到着するまでの時間に準備を進めることもできません。妊婦健診の結果がカルテに残っている人ならば、どういう状態で入って来るかをある程度推測できます。「この人は緊急帝王切開になるかもしれないな。医師数が足りないから自宅待機の医師に電話しておこう」といった具合に準備を始めることができます。


医療者や他の妊婦さんへ感染症が及ぶ危険

感染症は、お母さんと赤ちゃんだけではなく、医師、助産師、看護師さん、他のお母さんにまで影響が及ぶ可能性があります。ですから飛び込みの人の分娩などは医療者がマスクやゴーグルなどをつけ、感染症があるものとして対応するのですが、そういうことを緊急事態におこなうのは大変なことです。