別荘族が多いエリアはブランドの品ぞろえが特に充実
アウトレットは従来型のショッピングセンター(SC)とは異なり、生活者が多い地域に出店しているとは限りません。大きく分けて日本型アウトレットは、ベッドタウン型(入間や幕張、横浜など)と観光地型(御殿場や軽井沢、那須など)に立地を二分します。前者のベッドタウン型は、生活雑貨やアウトドア用品などが充実する傾向にあり、後者の観光地型とは入居する店舗にも特色が分かれます。
観光地型のアウトレットのなかでも、特にブランド力のあるファッション衣料で品ぞろえに期待が持てるのが、別荘地として開発されたエリアです。その代表格が、軽井沢プリンス・ショッピングプラザでしょう。冬場でも、別荘に長期で滞在する奥様方が、ときおり毛皮を羽織って買い物に訪れるなど、エリア性を感じさせます。ほかに、御用邸のある那須や箱根・湯河原の要衝となる御殿場、アジアの富裕層が往来する関西国際空港近くの臨空エリア、神戸などが狙い目です。
ショップ内の商品ディスプレイには一つの法則がある
お買い得商品は目のつきやすい位置に
次にフリンジ(周縁)です。ショップによって若干異なりますが、左右の壁面には、百貨店で売られているようなメインブランドの商品が、意外と控えめに並びます。これは、ショップ側のブランド戦略による配慮。最新のシーズンものではないにせよ、メーカーを代表するようなパワーブランドこそ、フリンジに控えめに並ぶ傾向にあります。よくチェックしましょう。
場内のフードコートは午後2時まで混雑する
フードコートでご当地グルメを堪能