世界遺産2 カッパドキア
不思議な形をしたカッパドキアの奇岩
ニョキニョキと生えたキノコ岩や、ピンク色の滑らかな岩肌が特徴のカッパドキアの風景。これは、近くにあるエルジエス山が噴火した際の火山灰が雨や風などで浸食したことによってできたのだそう。またその歴史も古く、紀元前8000年以上前からカッパドキアには人が住んでいたと言われています。特に古代ローマ帝国後期の多神教時代にはキリスト教徒が岩に穴を掘って隠れ住んでいたことがあり、今でもその住居跡や教会跡が残っています。ギョレメ野外博物館や地下都市は、そうした歴史の一部を垣間見られる一番の見どころです。
■ギョレメ野外博物館
場所:ネヴシェヒルから13キロ、ギョレメ村から2キロ
時間:8:00~17:00(冬期)
料金:15トルコリラ、暗闇の教会は別途8トルコリラ
世界遺産3 パムッカレの石灰棚とヒエラポリスの遺跡
日没時のパムッカレは幻想的
トルコ語で「綿の城」という意味を持つパムッカレは、その名の通り、真っ白な石灰棚が続く不思議な光景です。このあたりは温泉で有名で、石灰棚もその湧き出た温泉水の炭酸カルシウムが沈殿してできたもの。日没時には石灰棚全体がピンク色に染まり、その自然美は見る者を惹きつけます。 パムッカレの上には、ローマ帝国時代に温泉保養地として栄えたヒエラポリスの遺跡と博物館があります。
■石灰棚とヒエラポリス遺跡
住所:Oren Yeri, Hierapolis, Pamukkale
料金:20トルコリラ
時間:24時間入場可能、ただし安全のため日の出前、日没後は避けた方が良い
休館日:なし
■ヒエラポリス博物館
料金:3トルコリラ
時間:8:00~17:00(12:30~13:30は昼休み)(冬期)
休館日:月曜日
世界遺産4 ネムルトダー
多くは体と胴体がバラバラ
標高2,150メートルのネムルト山の頂上に、紀元前1世紀初頭に創建されたコンマゲネ王国の王、アンティオコス1世の古墳があり、この周りには墓を守る巨大な神像たちが並んでいます。これらの神像はギリシャとペルシャの文化が複合したもので、なぜか顔部分は胴体部分から離れて足元付近に散在しています。
ここはトルコ東部にあり、山頂まで行くのも困難な場所。ツアーに参加する以外方法がないのが難点ですが、それでも必ず訪れるべき最高の遺跡の一つです。特に日の入りや日の出に合わせるコースが魅力的。
世界遺産5 トロイ遺跡
トロイの木馬の複製
映画などでも知られるトロイの木馬の話の舞台で、ホメロスの叙事詩『イリアス』などを元にシュリーマンが発掘したことで有名。実はここには紀元前3000年~紀元後600年にかけて計10都市が建設されており、それが何層にもわたって積み重なっています。トロイの木馬の時代は第2市だと考えられていますが、あまり保存状態がよくないため現在では1~2時間もあればまわり切れてしまうほどの小さな遺跡都市。入り口にはトロイの木馬の複製が置かれています。
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住所:Truva Oren Yeri, Tesikiye Koyu, Canakkale
料金: 15トルコリラ
時間:8:00~16:30(冬期)
休館日:なし
世界遺産6 サフランボル
典型的なトルコ式家屋
二階部分が一階よりも広くせり出している特徴を持つトルコ式家屋。サフランボルは、そうした独特のトルコ式木造家屋が数多く残された昔ながらの街並みで有名です。一日あれば全部まわれてしまうほど小さなエリアですが、どこかホッとさせる田舎の素朴さが楽しい町。