自分から希望を
「私は、ぜひ、湯気が立っているような生まれたての我が子を抱きたい」と思う人は、産院に希望した方がよさそうです。黙っていたら、8割の確率で、それができません。本当はあわてる必要は何もない、身体計測などの処置が優先してしまうところが多いようです。
授乳のタイミング
また調査は、初めて授乳するタイミングもたずねています。それによると、WHOとユニセフが母乳育児を成功させるための10ケ条」で望ましいとしている「30分以内の授乳」をしていた人は、全体の26.8%に留まりました。約4割の人は、翌日以降に初めて授乳しました。
母乳は出産後数日間はほとんど出ませんが、赤ちゃんが吸い付く刺激が「母乳を作り始めなさい」という身体への合図になります。だから本当は、早くスタートした方がいいのです。
写真・ヤナセ・クリニック(三重)で写す
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産後の苦労は「傷」と「母乳」
このシリーズは、下記の文献をご紹介しています。
『茨城県における出産の実態と満足度に関する調査』 加納尚美、島田智織、小松美穂子、永瀬つや子、楠見由里子、佐々木美智子、山崎京子、阿部真理子、宮澤順子/茨城県立医療大学紀要第9巻:1~10
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