学費・教育費/奨学金制度と教育ローン

奨学金の滞納で返還訴訟に4200人強(2ページ目)

学生支援機構(旧:育英会)の奨学金を滞納している人は現在33万人にも上るそうです。支払督促を受けても応じない人へは返還訴訟を起こしていましたが、その数が昨年度は4200人を超えたというのです。奨学金は、借金の一部。でも、貸金業者とは異なり、返還すると次の学生を支援するための資金になります。少なくとも、学生時代を送るために助けてもらった制度ですから、訴訟ごとにならず、きれいな関係を保っていきたいですね。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

  • Comment Page Icon

返還できなくなる理由は… 

あなたのスキルを形成するために有効利用された奨学金、返還困難になっても誠意を持って対処しましょう。

あなたのスキルを形成するために有効利用された奨学金、返還困難になっても誠意を持って対処しましょう。

返還できる状態なのに返還しない、という悪質なものを除き、返還できなくなる理由には様々あるようです。
読売新聞の記事(8月24日)にもありましたが、奨学金を受けたが病気になり、思うように返還できない、返還を親に頼らざるを得なくなったとか、仕事がない、収入が激減で返還できないなど、返還できない人の具体的な声が掲載されていました
訴訟後、期間を延長して返還することがきまっても、結果的に利息が大きくなったりする不利も生じているようです。
初めから返還するつもりがなく奨学金を利用する人はいないでしょう。長い人生、いろいろなことがあります。そのときそのときで柔軟に、誠意を持って対処したいですね。

支払うことが難しい…でも放置はだめ

経済状況から、または何らかの理由で返還が難しい状況になることもあるでしょう。そういう時は、放置してはいけません。奨学金という善意な制度を崩壊させてしまいます。滞納せざるを得ないときは、学生支援機構に相談が必須です。様々なケースに備え、学生支援機構も対策をとってくれています。返還期限の猶予の手続をとることもできるのです。
詳細はhttp://www.jasso.go.jp/henkan/yuuyo/index.htmlをご覧ください。
事情があって返還できないのに、ただ放置することは、悪質と捉えられます。返還できない事情はやむにやまれないものであったとしても、支援機構はそれを知るすべがありません。きちんと相談しましょう。それが誠意であり、後に続く奨学金が必要な学生のためにもなります。

【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/3/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます