あがり症の人方へ何かアドバイスを
あがってもOK。スピーチに真剣に取り組んだことが、聞き手に伝わることで、感動につながります
ほとんどの方が、スピーチが近づくにつれ胸がドキドキして、人との会話も、うわの空になります。ひどい上がり症の方の場合は、緊張のあまり、声が震えたり、声そのものが出なくなったりします。それは仕方ありません。
ネットで「上がり症」を検索すると、いろんな対策方法がヒットしますが、実際には、ほとんど効き目はありません。あがるのを予防することはできないのです。しかし、それが格好悪いことなのかといえば、そんなことはありません。
あなたが、あがってしまって、必死になればなるほど、聞き手はあなたの真剣さに胸を打たれて、感心するのです。一生懸命に練習して本番に臨めば、それは見ていてわかります。スピーチは、人を見られます。このスピーチに真剣に取り組んだことが、聞き手に伝わることで、感動につながるのです。あがってもOKです。
大切なことは、自分を変えることではなく、まごころを表現すること。あなたにしかできないスピーチがあります。それは、今、あなたの胸の奥にあります。あがることを恐れるより、あなたのスピーチを引き出すことに全身全霊をかけてください。真剣に取り組んでください。一生懸命な姿を見て、軽蔑する人はいません。
スピーチは3分以内がよいのでしょうか?
たとえば、100人の結婚式スピーチを、ストップウォッチで計り検証してみてください。「すっごいよかった」「感動した」「最高でした」「おみそれしました」そう言われるスピーチが、いったい、何分何秒だったのか。一般の方が、4分以内で、聞き手から上記のような賞賛の言葉をいただけることは、まず、ありません。結婚式スピーチは、自分の立場とお役目を考慮し、何を語ればいいのか、そのためには、こういう構成が必要で、そうすると、このぐらいの時間がかかるなと、計算して、時間を計って、おおむね4分から5分20秒ぐらいでまとめてください。
私が作成するスピーチでは、6分ぐらいになることが、よくあります。それで確実に結果を出しています。結果とは、スピーチ後に、話し手が高く評価されることです。
長いと飽きる、などという発言は、正しい結婚式スピーチを知らない、あるいは、社長や校長の訓話と勘違いしている人の、誤った認識です。主賓1名の場合などは、新婦側に配慮した話が必要ですので、ある程度、長くなります。
3分以内のスピーチなど、論外です。どこにポイントがあるのか。だれにも喜ばれません。やってみればわかります。スピーチ後に、あなたが高く評価されることもありません。