借金の返済・債務整理/多重債務はこうやって解決

個人事業主の借入は「総量規制外」が可能

改正貸資金業法が今年6月18日に完全施行されて2ヶ月余りがたちました。総量規制の対象になる個人への貸付が減ることで、貸金業者は窮地にたたされ、生き残るための策を考えています。そこに先行して動き出した策が「自営業者ローン」。総量規制外でお金を借りたいと思っている自営業者をターゲットにし始めているのです。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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無担保カードローン「自営者カードローン」

自営業者はお金を借りるのも大変でした。専用カードローンは強い味方になるでしょうか?

自営業者はお金を借りるのも大変でした。専用カードローンは強い味方になるでしょうか?

今年9月1日、プロミスが自営業者(個人事業者)向けの無担保カードローンの取り扱いを拡大します。これまでも銀行の事業者向けローン等で個人事業者もお金を借りることができましたが、審査が厳しく、かつ大口融資は厳しい状況でした。プロミスでも個人事業者を対象にお金を貸していましたが、事業者向けというものではなく、個人向け無担保ローン(フリーキャッシング)で対応していました。でも、総量規制が始まり、個人へお金を貸すことでは個人事業者へ対応することが難しくなり、その結果できたのが「自営者カードローン」という無担保カードローンなのです。

総量規制の影響でどうして「自営者ローン」ができるのか? 

2010年6月18日、改正貸金業法が完全施行になり、総量規制が始まりました。個人がお金を借りられる上限を年収の3分の1まで、と定めた規制です。これまでに貸金業者を利用している人の中には、すでにこの規制にかかってしまっている人も多く、実質貸し金業者は貸し出しできる件数が減り、仕事が減ってしまっている状態です。
そこでなぜ個人事業者がターゲットになるのかというと、個人事業者は総量規制の「例外」としてみなされ、年収の3分の1を超えていても返済能力があると判断されればお金を借りることが認められているのです。総量規制外ということなのです。
今までは収入が不安定でお金をなかなか貸せなかった人が、お金を貸しやすい人に代わったのです。

では、自営者向けのカードローンとはどのような内容になっているのか、次にページで見てみましょう。

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