わがままな顧客のリクエストに対応するシェルフ
無印良品の清水さん。街を歩いていても棚があると気になって仕方がないという、「棚オタク」。棚にまつわるお話のおもしろいこと!
・ 顧客の要望を細かく反映すればするほど、収納用品は売れなくなる
ということ。
自分の好きなようにカスタマイズしたい。でもわずらわしいものは嫌。見た瞬間、直感的に何に使うのかがわかる商品が、ヒットにつながるということを、清水さんはじめ、無印良品のスタッフたちは確信したのだそうです。
結果生まれたのが、背板のない、正方形の箱がつながった形のこのスタッキングシェルフ。汎用性にすぐれ、わかりやすく、日本のどんなインテリアにも合う木の質感に、無印良品の既存の収納用品がぴたりと収まります。この汎用性が、わがままな顧客の要望にどんぴしゃとはまったのです。
無印良品のスタッキングシェルフは、グッドデザイン賞も受賞した大ヒット商品。
「低い家具を複数所有することで、部屋の4辺が家具で埋まって、壁の隅が見えないというお宅が結構あります。これは、部屋がとても狭く見えてしまいます。壁の一面だけ、収納を上に積んで高さを取り、あとの壁面の隅を見せてあげると、部屋が広く見えるんですよ。
僕は、これを家族の宝箱のように使ってみて欲しいな、と思っています。持っているものをなんでもここに入れてみる。たとえば読んだ本を次々に詰めていったら、そこには知識の集積ができていきます。隠すのではなく、逆にどんどん見せようと考えると、楽しくなってくる。家族ごとに列にして、自分の物を入れてもいいんじゃないのかな。中に入れるのが楽しい! 眺めるのが楽しい! と思える使い方をしてもらえると、うれしいですね」
というわけで、さっそくももせ流スタッキングシェルフの活用術を考えてみました。楽しみながら子どもにもお片付けのスキルを伝えていきたい、という思いをこめて。題して
“無印良品で作る、家族deお片付けステーション”