マネープラン

車を買わない若者はマネープラン的に賢くて正解!(3ページ目)

先日話題になったニュースに車の保有台数減少がありました。特に首都圏に住む若者の所有意欲が下がっているのが問題だというのですが、いやいや。団塊ジュニアFPとして物申す! 若者が車を買わない選択は賢いし、正解じゃないですか!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

  • Comment Page Icon

買わなくてもいい理由2)ローンを設定して車を買うことはリスクである

また、私は若者が車を買うことは大きなリスクであると考えます。特に危険なのはローンを用いた車の購入です。

車は中古車として売却すれば無価値ではありませんので、全額が借金ともいえないのですが、それでも売却する価値がなくなることもあります。事故や故障で廃車をすることになれば、中古車として売ることもできません(私の前の車は故障してそのまま廃車になったため、むしろ廃車費用を負担することになりました)。カーローンを組んだ車が売れずに廃車になれば、借金だけが残ります。

ほとんどお金を貯めずに車のローンを組むと将来にわたって負債が生じます。数百万円にもなる借金などしなくてすむならしないほうがいいに決まっています。しかし、現金を貯めて車を買おうとすれば、20歳代では難しいでしょう。若者が車を買わないのは当然のことです。

カーローンを調べると驚くほど金利が低いことがありますが、だから買っていいという理由にはなりません。これはむしろ「買って欲しいためのディーラーの苦肉の策」だと考えるべきです。
会社が車を200万円で買って、金利として数十万円払っても、営業や配送でビジネスになれば元が十分取れます。しかし、個人の車で同様のことはありません。子どもの送り迎えや急な通院に必要という場合も、頻度を冷静に考えるとタクシーのほうが安上がりです。

私は、経済的に安定していない若者に無理をして車を購入させるような誘導こそ悪質なリードだと思います(車のメーカーがやるのは商売上当然でしょうが)。ましてや車がないと彼女が喜ばない的アプローチなどは言語道断です。
(男性に個人的アドバイスを申し上げれば、そんな彼女はつきあわなければいいでしょう。まあ最近ではそういう女性は希少種かもしれませんが)

これだけ世の中が不安定な時期に経済的にもまだ十分でない若者がローンを組まないことには合理性があります
……要するに「若者が車を買わないのは正しい」ということです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます